やまぐち未来創生人材育成・定着促進事業
〔 地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)〕

YAMAGUCHI FRONTIER LEADER

YFL100番科目『キャリアデザイン入門(知の広場)』で「やまぐちの地元企業の魅力とグローカルマインド」を学びました!

 

 「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業(COC+)」の教育プログラムにおける授業の一環として、YFL育成プログラム100番科目『キャリア

デザイン入門(知の広場)』では、今年度後期、地元関連の外部講師を3回にわたりお招きし、「やまぐちの地元企業の魅力とグローカルマイン

ド」を学びました。

 

『キャリアデザイン入門(知の広場)』では、自己の在り方・生き方を考え、卒業後に社会的・職業的自立を図るために必要な基礎的知識と態度を

身につけるとともに、学内外の講師が語るそれぞれの専門領域の社会的位置づけや講師の人間としての生き方を参考にして、自らのキャリアデザイ

ンを考えます。

 

 

【その① 大晃機械工業株式会社】

 

 11月14日(水)の授業では、山口しごとセンターが実施する「学内企業セミナー」と連携を図り、山口県熊毛郡田布施町に本社を置き、船舶用を

はじめとした各種ポンプの設計・製造及び販売を行い、世界トップクラスのシェアをもつ日本を代表するポンプメーカーである大晃機械工業株式

会社から人事部人事グループリーダー代理藤本悦子氏を講師としてお招きしました。

 

 大晃機械工業株式会社は、雇用の場がなくて田布施町から他市や県外に出てしまっていた人々のことを思った創業者の「地元に雇用を」の考えから、

1956年に田布施町企業誘致第1号として設立されました。本社及び3つの工場を田布施町に持ち、国内では、東京と大阪に支店、千葉県にサービス

センター、海外では中国、台湾、韓国、シンガポールに子会社を持ちます。ローカルな場所でグローバルな活動を展開されています。

 

 大晃機械工業のポンプ製品は、船舶用は日本のみならず世界中の船舶で採用されており、陸上用も、化学プラントや学校、病院の水処理施設など

様々な場所で使われています。自社の特徴・強みとして、製品ラインナップが多種多様であり、設置場所や用途、扱う流体によって7,000種類ある

ポンプから顧客の要望にあったものを提案することができるのだと語られました。

 

 また、最終的に製品を顧客に届けるためには、管理、営業、設計、製造、研究開発などの各部門がそれぞれの役割を担い、相互に連携を図りながら

取り組まなければならないと語られ、単に製造業というだけでなく、企業の中でも様々な職種が関わりあって成り立っていることを知ることができま

した。

 

 さらに、ポンプ技術を活用した小水力発電システムによる「再生可能エネルギー事業」や、超小型ポンプの開発による「医療・健康機器業界への

進出」など、新たな挑戦についてもご紹介いただきました。

 

 最後に、学生に対して、「知識や知恵、経験など数多く吸収して自分の引き出しをたくさん持とう!」「様々な年齢層や業界の方と積極的に交流して、

コミュニケーション能力を磨こう!」と、数年後に社会に出ることを見据えて、大学生活を送る上でのアドバイスとエールが送られました。

 

 

     

 

 

【その② 山口市地域おこし協力隊(粉川 妙氏)】

 

 11月28日(水)の授業では、2016年9月に中部イタリアのウンブリア州スポレート市から帰国し、山口市の大殿地区で、地域おこし協力隊として

活躍されている粉川妙さんを講師にお招きし、「多様な生きかた、多様な社会」と題して講義していただきました。粉川さんのこれまでのキャリアを

参考に、国際的な視点をもって地域を見つめることができる「グローカルマインド」を養うことを目的としました。

 

 粉川さんからは、これまでの自分自身の経歴を振り返りながら、都会での会社員生活から単身イタリアに渡り、イタリアの食文化に魅せられ、多様な

郷土料理の数々や食材のおいしさを楽しく話されました。学生には、家でも簡単に作れるイタリア料理のレシピを紹介し、授業終了後に、パスタに

興味を持つ学生が講師に質問する一場面がありました。

 

 また、イタリアはスローフード運動発祥の地であり、食文化も芸術と同じように維持することが必要であり、放置しておくと廃れるものであることを

学んだと話されました。「地方に行けば行くほど、美味しくて美しい料理に出会えて、楽しい」という言葉には、イタリアを参考にしながら、日本の

地域のあり方について再考する必要性を感じさせる内容でした。

 

 講義の後半では、地域おこし協力隊の活動内容について紹介があり、粉川さんが取り組まれている「つむぎプロジェクト」の詳細について話され、

地域の方々が持っている知恵を引き出し、かつ、多くの関係者を巻き込みながら、ユニークな企画を次々と実施されている様子が伝わってきました。

 

 他県出身者である粉川さんがイタリア人のご主人を連れて山口市内での生活を営む中で、山口市に来てよかったと述べられる姿から、山口市の魅力や

国境を超えた人や文化の繋がりを感じる貴重な機会となりました。

  

 

    

            

  

【その③ 株式会社 秋川牧園】

 

 12月5日(水)の授業では、山口しごとセンターが実施する「学内企業セミナー」と連携を図り、山口県山口市に本社を置き、鶏肉、卵、牛乳、

野菜など、健康で安心な食べ物づくりを追求する食と農の会社である株式会社秋川牧園から経営管理部総務課課長黒瀬友伸氏を講師としてお招きし

ました。

 

 ご講演では、山口県、業界、秋川牧園、求められる人物像を切り口にお話し頂きました。日本の食品産業は約76兆円と自動車産業に次ぐ市場規模

を誇り、事業所数、従業員数は日本一の業界である一方、食の安心安全への信頼無しには成り立たない産業であり、食品偽装等の問題が生じている

現状をご説明されました。

 

さらに、消費者の健康志向、共働きに伴う時短・効率化のニーズなど世の中のトレンドや、低い食料自給率、高い食料廃棄率などの食料問題、IoTを

活用したスマート農業の進展や農地取得に係る規制緩和の動きなど、食を取り巻く環境についても幅広くご紹介いただきました。

 

こうした背景も踏まえ、「あなたにとっての食とは何か」と学生たちに投げかけられました。そして、食べることは生きるために必要なことであるが、

他に何が得られるかを考えると、食卓を笑顔にしたり、家族の健康への投資であったりと、食に付随する事を豊かにするのではないかとお話しをされ

ました。

 

 食品会社は数多くありますが、秋川牧園は、健康、おいしさ、安心をテーマに、生産から加工、販売までを自社で担い、徹底した安全・品質管理の

もと、消費者の健康にながる食づくりに取り組まれています。

 

聴講した学生たちは、「食」をキーワードに世の中の問題や動向を知るとともに、それらを自分たちの生活に落とし込んで、考えることができたのでは

ないかと思います。

 

 最後に、学生たちに向けて、「働く会社を決める際には、自分のやりたい仕事で会社を決めるよりも、取り組みに共感できる会社の方が入ってからの納得感

が得られるのではないでしょうか。」とアドバイスされるとともに、「学生らしい経験とともに、社会を意識し、社会との接点を持って、学生生活を送って

下さい。日々の少しの違いが大きな変化を起こします。」とエールが送られました。