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[コラム]”SOGIハラ”を知っていますか?あなたは大丈夫??

 

 あなたは「SOGI」という言葉を聞いたことがありますか?「SOGI」とは「ソジ」と読み、性的指向(Sexual Orientation)や性自認(Gender Identity)の総称のことです。

 

 SOGIに関する山口大学のこれまでの対応としては、学内構成員を対象に平成29年度「多様性のなかのLGBT(性的マイノリティ)」セミナーや、「SOGIガイドライン」策定(平成31年4月1日予定)を目指した先行事例調査や学内協議等の取組を実施してきました。

 

 「SOGI」や「LGBT」という言葉について聞きなれない人も多いかもしれません。どちらも新しい言葉で、『広辞苑』では、10年ぶりの改訂となる昨年1月12日発売の第七版で初めて「LGBT」が追加されました。「LGBT」とは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーのことで、女性同性愛者、男性同性愛者、両性愛者、身体的性と性自認が異なる人を意味します。しかし、広辞苑では当初「多数派とは異なる性的指向をもつ人々」と説明していたため、当事者らから誤りの指摘が相次ぎ、版元が速やかに解説に「性自認に係る説明」を加えて訂正するという事態が起きるなど、この言葉が一般的に十分認知されているとはいえないことが浮き彫りになりました。

 

 哲学者ソクラテスは「無知は罪なり、知は空虚なり、英知を持つもの英雄なり。」という有名な言葉を後世に残しました。間違った知識の獲得や発信は言語道断ですが、情報を正しく知り、その知識をもって世のため人のために生かしていくことこそが重要です。

 

 このことを体現しようとする山口大学の取組が、関連セミナーの開催や「SOGIガイドライン」の策定です。

 

 セクシュアルマイノリティであるLGBTという言葉そのものの認知が十分とは言えないなか、当事者が抱える悩みや生きづらさについてもまた、理解が十分に進んでいるとは言えない状況にあります。その結果、家族や友人、知人間、さらには教育現場でも「SOGIハラ」が起きることがあります。「SOGIハラ」とは、自分と異なる価値観の性的指向や性自認の人に対して差別や嫌がらせを行い攻撃するSOGIに関するハラスメントのことです。無知から無意識のうちに起きることもあります。あなたは大丈夫でしょうか?

 

 文部科学省では、平成28年に性同一性障害や性的指向・性自認に係る、児童生徒に対するきめ細かな対応等の実施について、教職員の理解を促進することを目的とした教職員向けの周知資料を作成し公表するなど、国を挙げての対応を進めています。

 

 例えば、一橋大学では、ある男子学生が同級生の男子学生に恋愛感情があることを打ち明けたところ、その同級生に自身が男性同性愛者であることを周囲に言いふらされてしまい、その後、大学の建物から転落して命を落とすという痛ましい事件がありました。亡くなった学生は、生前、大学のハラスメント相談室や教員に相談を重ねていたものの、遺族は大学の対応を不服とし、現在、訴訟に発展しています。

 

 性的指向や性自認について、「異性愛であたりまえ」「女性または男性はこうあるべき」という決めつけが、その価値観と異なる人々へのからかいや悪意へとつながると、セクシュアルマイノリティの人々に多大な精神的苦痛を与える結果になってしまいます。日常生活でのちょっとしたきっかけで起こり得るSOGIハラは、セクシュアルマイノリティだけの問題ではありません。

 

 イノベーション人材の育成を掲げる山口大学は、多様性のなかで誰もがいきいきと活躍できる「ダイバーシティ・キャンパス」の実現を目指しています。そのためには、多様性を許容し、新たな価値観の創造につながる教育環境の充実が重要であり、LGBTをめぐる日本の現状や周囲に求められる対応への理解を深め、行動することも求められます。

 

 「LGBT」という言葉がレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーといったセクシュアルマイノリティの人を一括りに意味することに対して、「SOGI」はすべての人の性的指向や性自認を意味します。山口大学は、一人ひとりのSOGIを尊重し、関連する悩みを、LGBTだけではなく、すべての人が当事者となる問題として捉え、積極的に支援する仕組みを構築することを目指します。

 

 「SOGIハラ」というハラスメントがあること。また、この問題がLGBTの人たちだけでなくすべての人が当事者となる問題であること。まずはそのことを知ることから始め、自身がSOGIハラをしないように、またSOGIハラを見かけた時に対応できるよう、一人ひとりが意識を高め、いざという時に備えて行動していきましょう。

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