創成科学研究科の鈴木康孝准教授が2019年度日本粘土学会奨励賞を受賞しました
大学院創成科学研究科理学系学域化学分野の鈴木康孝准教授が、一般社団法人日本粘土学会から2019年度の奨励賞を受賞しました。受賞タイトルは「粘土層間を利用した有機色素分子の光機能開拓」です。この賞は、粘土科学に関する優れた研究をなし、粘土科学の研究の進歩発展に貢献が期待される若手に授与されます。
鈴木准教授は、粘土鉱物ならびに関連する無機ナノシートを用いて光学応答性の材料、特に粘土鉱物に有機分子を複合化させた光機能性材料を開発してきました。スメクタイトの特徴である膨潤と乾燥のプロセスを通して、層間空間のサイズをナノレベルで制御し、空間の大きさよって有機分子の会合挙動を制御するなど、独創的な研究を展開しています。これらの研究は今後の粘土科学の研究の進歩発展に貢献が期待されると評価されました。また、鈴木准教授は、日本粘土学会の若手の会の代表として、粘土学会の若手の交流・レベルアップにも長年に渡り貢献してきました。日本粘土学会以外の学会においても、日本化学会の「低次元系光機能材料研究会」の役員を務め、粘土鉱物に関する研究を日本粘土学会の外に幅広く普及させる活動にも取り組んできました。
以上の功績が評価され、9月10日(火)に埼玉大学で開催された日本粘土学会の総会で、山崎淳司会長から賞状が授与されました。