教育学部の五島淑子教授が、防府市明治維新150年事業の一環として日英饗応料理の再現に協力
1月31日(水)、明治維新150年を記念して幕末に長州藩がイギリス海軍のキング提督らをもてなした料理が防府市内で再現されました。写真は、今回再現された料理です。
「維新之宴」と銘打ったこの日英饗応料理を、藩の記録や江戸時代の文献をもとに、食材の一部や味付けに現代的な工夫を加えて再現に協力したのが、山口大学教育学部家政教育講座の五島淑子教授です。
慶応2年(1866年)12月29日、防府市三田尻の問屋口にあった豪商、貞永邸で行われた会見には、長州側からは毛利敬親・元徳親子と吉村経幹、藩主側近の木戸孝充と柏村数馬、通訳としてイギリス留学経験がある井上馨と遠藤謹助らが、イギリス側からはキング提督他10名程度が出席しました。
今後、2月中に防府市生活改善グループと五島教授による簡単に家庭でも作れるレシピが防府市ホームページ上で公開される予定です。
また、同会見の翌30日には、キング提督が毛利父子をイギリス軍艦プリンセス・ロイヤル号に招待し、返礼の会食が行われました。この献立も今後再現される予定です。
本学は、昨年12月18日に防府市との包括的連携・協力に関する協定の締結を行っており、地域の基幹総合大学として今後も様々な分野で知の還元に努めてまいります。
今回の料理に使用した柑橘類の九年母(くねんぼ)は、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構から提供いただきました。
再現された日英饗応料理 田中 和広理事・副学長
(人事労務、地域連携、ダイバーシティ推進担当)
と五島教授