全国で初めて山口大学が「臨床培養士制度」の申請条件を満たす教育機関に認定(平成31年度から申請条件の一部免除・日本の再生医療を支える技術者養成)
山口大学大学院医学系研究科保健学専攻(博士前期課程)が、全国初の「臨床培養士制度」の申請条件を満たす教育機関に認定され、平成31年度から臨床培養士の申請条件の一部が免除されることになりました。同専攻が開設している「臨床培養士養成コース※」の1年次の単位取得が条件です。
臨床培養士制度は平成26年、培養細胞の調製や品質管理にあたり、一定の知識と経験が認められた者を認定する医療専門技術職の資格として開始しました。日本再生医療学会では、主要細胞培養加工施設(企業・大学)および特定細胞加工物製造届書を提出し許可、届出、認定施設のいずれかに該当する細胞培養加工施設に臨床培養士がいることが望ましいと考えています。
山口大学が全国初の認定機関となった背景には平成27年度、全国で初めて臨床検査技師の国家資格取得者等を対象に、より高度な医療専門職を育成する同コースを開設し、平成29年以降11人を医療関連企業等へ送り出してきた実績があります。
日本の再生医療技術は世界トップクラスにあり、体性幹細胞、ES細胞、iPS細胞等を用いた細胞療法をさらに発展させるため、国は高品質の培養細胞製剤を供給する専門技術者養成が必要だとしています。
※同コースの「臨床培養士を育成するためのコアカリキュラム」は、山口大学の大学院医学系研究科保健学専攻生体情報検査学領域と医学部附属病院、公益財団法人神戸医療産業都市推進機構細胞療法研究開発センターの連携により開発されました。
【関連トピックス】
・「臨床培養士を育成するためのコアカリキュラム」の他機関等への波及
・山口大学大学院医学系研究科保健学専攻(博士後期課程)での医科学者の育成
・文部科学省「地域イノベーション・エコシステム形成プログラム」で山口県と革新的コア医療技術に基づいた地方創生モデルの構築を推進
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