各種委員会報告


吉田地区交通安全対策委員会
−構内交通安全対策について−

井手 明雄 委員長 教授 
農学部 生物資源科学科 応用生物化学講座


 山口大学の吉田キャンパスへの統合移転により、構内車両通行量の増加による騒 音公害や交通事故等安全性の問題が発生し、教育・研究に相応しい構内の環境が阻 害され始めました。このため、構内交通規制の必要性が高まり、昭和44年11月 には「構内交通規制実施要綱」が制定され、警務員による取締りが行われるように なりました。しかし、マイカーの激増も一因となって、構内における交通事故や違 反者は後を絶たず、昭和51年4月には構内初の死亡事故が発生しました。これを 契機に、構内交通安全対策は教官を含めた全学的組織で抜本的に検討する必要があ るとの機運が高まり、構内の交通問題を審議するための「吉田地区交通安全対策委 員会」が昭和51年11月に設置され、既存の要綱も委員会で審議の上、見直され 、「吉田地区構内交通規則」として新しく規定されました。当初、規則で定められ ていた主な内容は次のとおりでした。
 (1)通行規制区域内の一方通行及び特別の場合を除く指定時間内の車両進入禁止
 (2)構内における運転速度の規制(20km以下)
 (3)指定駐車場以外の駐車禁止
 (4)本学の通勤・通学者に対する車両登録票の交付及び所定位置貼付義務
 (5)臨時入構者に対する臨時駐車証の交付
 (6)構内交通規制の円滑な実施を図るための交通指導委員会を各部局に設置
 この規則に基づいて道路標識等も整備され、交通指導が行われてきましたが、構 内に出入りする車両も年々増加し、駐車場が狭隘なこともあって、駐車場内、通路 、玄関前等に違法駐車の車が溢れ、また、違法通行による騒音公害や接触事故が発 生し、教育・研究に多大な影響を及ぼすようになりました。委員会はこれらの解決 について審議した結果、昭和58年4月から片道通勤・通学距離2km未満の者の構 内車両乗入れを禁止し、駐車・通行について従来の届出制から許可制に改めました 。また、当分の間、これらを徹底するための指導期間を設け、交通指導員の協力を 得て各部局周辺で指導を行うこととしました。これにより、構内の交通事故は以前 に比べ少なくなりましたが、なお、無許可の入構車両は後を絶たず、駐車禁止区域 内には違法駐車車両が溢れていました。このため、警告書の貼付けやチェーン施錠 等も試みましたがあまり効果があがりませんでした。
 その後、委員会は、専門グループを設けて吉田地区構内の交通安全対策について 検討し、グループから提出された提言書をもとに検討を重ねました。提言のあった 無許可入構車両取締りのための駐車場の集中化及びカード式遮断機の設置について も検討しましたが、用地の確保、予算面等で実現に至りませんでした。委員会は更 に検討を重ねた結果、平成4年4月から構内出入口を正門と南門の2箇所に限定し て警備員を配置し、毎日の入構車両のチェックを実施することを決定しました。ま た、朝の混雑時間帯に各学部職員の応援による交通整理及び入構規制を毎年5月に 2週間程度行うこととしました。この取締りは現在も行われていますが、これによ り構内の違法駐車は十分とはいえませんが、以前に比べて減少し、最近は交通事故 も殆どなくなり非常な成果を挙げています。
 今後の課題の一つとして、交通安全対策の強化があります。以前、吉田地区には 警務員が数名おり、構内の警備や交通対策に従事していましたが、次々と定年退職 を迎え、現在は1名のみとなっています。この1名の警務員もあと1年余りで定年 を迎えることになりますが、現在、警務員と外部委託警備員の2名で構内の交通取 締りに当たっています。しかし、朝夕の混雑時間帯の入構チェックや構内巡回によ る違法駐車の取締りは十分とはいえない状況です。安全対策の強化を図ろうとすれ ば、外部委託警備員の増員を必要としますが、経費面で問題があるため苦慮してい るところです。二つ目は本学の駐車場が狭隘なことです。現在の吉田キャンパスに おける駐車許可証発行数とこれに対する駐車場収容能力は別表のとおりです。違法 駐車を一掃するためには、現在の収容能力に見合った許可台数に限定するか、現状 の規制のままで駐車場拡大を図っていくかのいずれかしかありません。二つとも難 問ですが今後の検討課題となるでしょう。なお、別表のとおり、学生に対するバイ クの駐車許可は5台ですが、実際に駐車しているバイクは数百台あり、多くの学生 が許可なしにバイクを乗入れているのが現状です。学生に対する指導の徹底を各学 部にお願いしているところですが、この紙面を借りて再度お願いしたいことを申し 添えます。