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大学院創成科学研究科環境共生系専攻のGlen Khew Mun Loongさん(機械エネルギー制御工学研究室)が一般社団法人日本エネルギー学会2023年度論文賞を受賞しました

(令和5年8月31日掲載)

 

 大学院創成科学研究科博士後期課程環境共生系専攻2年(機械エネルギー制御工学研究室)のGlen Khew Mun Loongさんが一般社団法人日本エネルギー学会の2023年度論文賞を受賞し、2023年8月8日~9日に開催された日本エネルギー学会第32回大会において表彰式が行われました。
 対象となった論文は「Consecutive Reaction Model of the Pyrolysis of Polystyrene, Polyethylene, and Polypropylene under an Isothermal Condition」(著者:Glen Khew Mun LOONG, Naoto MORISHIGE, Keito YAMAJI and Ken-ichiro TANOUE)です。本研究は、従来行われてこなかった、プラスチックの等温反応器実験を行い、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレンにおける熱分解モデルを調査したものです。いずれのプラスチック種においても、T 600 Kでは、中間体の存在を考慮した逐次反応モデルを用いる必要があることを明らかにしました。この原因を究明する事は、反応時間の影響を考慮した適切なモデル化を可能とし、廃プラスチックに限らず未利用廃棄物資源からの燃料化を調査する上で重要な鍵となります。
 受賞に対してGlenさんは、「博士前期課程までに投稿した論文において、このような賞をいただき大変光栄に思います。これもひとえに、森重先輩、山路先輩、田之上先生のご指導のおかげだと感じております。今後もこの研究を進め、廃プラスチックの熱分解モデルの解明に貢献し、各種廃棄物資源(廃プラスチック、バイオマス燃焼灰など)のさらなる利活用の手助けをできればと思います」と喜びの言葉を述べています。
 Glenさんのますますの活躍を期待するとともに、本学は今後も学生の研究活動の支援に努めてまいります。



受賞者のGlen Khew Mun LOONGさん

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