山口大学大学院創成科学研究科 創成科学研究科

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廃食油再利用ハイブリッドシンポジウムで大学院創成科学研究科循環環境工学分野の今井剛教授と佐伯隆教授が招待講演をしました

(令和6年3月5日掲載)

 2024年2月1日にインドネシアバリ州ウダヤナ大学スディルマンキャンパスにおいて、廃食油再利用ハイブリッドシンポジウム(Hybrid Symposium on Management of Waste Cooking Oil in Bali)が開催され、大学院創成科学研究科循環環境工学分野の今井剛教授と佐伯隆教授が招待講演(リモート講演)をしました。

 化石燃料からの脱却の一つとして、パーム油(アブラヤシの果実から得られる植物油)の利用が注目されており、本ワークショップではインドネシアバリ州における取り組みや関連技術、コンサル関係の講演が7件行われました。これらは、バリ州地方開発局をはじめ、本学と国際交流協定を結んでいるウダヤナ大学、宇部市で廃食油を回収し、BDFを製造している㈱アースクリエイティブ(栗原和実社長)によるもののほか、本学からは今井教授が廃食油による水質汚染とその対策について、また佐伯教授が廃食油を原料としたディーゼルエンジン燃料(BDF)の製造方法に関する講演をしました。
 今井教授は、「廃食油がきちんと回収されて、バリ島の貴重な観光資源である海がいつまでもきれいであるように願っています」と話しています。また、佐伯教授は、「当初、わが国では廃食油の利用は事業化(金儲け)に主眼が置かれたこともあり、BDFの利用は拡大していない。バリでは観光都市として環境に配慮した廃食油の利用が今後、普及していくことを願っている」と話しています。


ウダヤナ大学スディルマンキャンパスの会場の様子

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