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大学院創成科学研究科機械工学系専攻の中川駿さん(エンジンシステム工学研究室)が自動車技術会大学院研究奨励賞を受賞しました

(令和6年3月19日掲載)

 大学院創成科学研究科機械工学系専攻博士前期課程2年の中川駿さんが、自動車技術会大学院研究奨励賞を受賞しました。
 この賞は、自動車技術に関連した優れた研究を行った大学院修了者を公益社団法人自動車技術会が表彰するものです。対象となった研究テーマは、「ディーゼルエンジンにおける燃焼起因振動の予測精度向上に向けた試み」です。自動車においてエンジンの振動・騒音の低減は、快適性の向上のために必要な課題です。本研究では、エンジン振動のうち燃焼起因振動に着目し、エンジン3Dシミュレーションにおける燃焼起因振動の予測精度向上に取り組みました。シミュレーションを用いて、各パーツの内部減衰比の感度解析を行うとともに、単体加振により得られた内部減衰比をシミュレーションに実装することで、燃焼起因の高周波振動の予測精度が大きく向上することが確認できました。
 受賞に対して中川さんは、「3年間の研究活動をこのような形で評価していただき、大変うれしく思っています。このような賞をいただけたのは、これまでご指導いただいた三上先生や、活動に協力していただいた研究室の皆様のおかげであると実感しています。今日では、自動車のEV化が加速しており、内燃機関の存続が危ぶまれています。今回の研究がエンジン振動の予測精度向上に寄与し、大きな変革期を迎えている自動車業界の発展と内燃機関の存続に少しでも貢献できれば幸いです」と喜びの言葉を述べています。
 中川さんのますますの活躍を期待するとともに、本学は今後も学生の研究活動の支援に努めてまいります。


受賞者の中川駿さん

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