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「山口地区化学工学懇話会による山口県下の化学工業の普及活動」が公益社団法人化学工学会の地域CT賞を受賞しました

(令和6年4月15日掲載)

 

 令和6318日、創成科学研究科化学工学関連教員が運営する「山口地区化学工学懇話会」の活動が公益社団法人化学工学会の地域CTCoordination Team)賞を受賞しました。

 山口県は重化学工業のコンビナートが複数存在する(宇部・山陽小野田コンビナート、周南コンビナート、岩国(大竹)コンビナート)日本屈指の工業県であり、関連各社及び大学・高専の連携を図るための組織が早くから望まれていました。山口地区化学工学懇話会は、当時の工学部化学工学科の教員による準備期間を経て、平成元年11月に、渡邊 忠淳氏(宇部興産株式会社(現:UBE株式会社))を会長に迎え設立されました。以後、地元企業の賛同を得て(現在の団体会員は32社)、年2回の講演会・見学会をはじめ、化学工学に関連する最先端の研究や新技術を紹介する化学工学研究会を開催してきました。さらに、社会人向けの基礎講習会として、平成2年より化学工学講習会をスタートさせました。平成17年には、経済産業省中国経済産業局の「製造中核人材育成事業」の委託を受け、「化学工学基礎」の教材を新たに作成し、年23回の講習を行っています。平成2630年度には、文部科学省事業「地域イノベーション戦略支援プログラム」の支援メニューとして「化学工学入門」講座の教材を開発し、これをブラッシュアップすることで、企業の現場オペレータを対象とした「現場で役立つ化学工学」という講習会を立ち上げました。さらに、令和6年度からは実験・実習を伴った講習会の開催を予定しています。これらの活動は、本学の「化学プロセス強化研究教育推進体」や「グリーン社会推進研究会材料・生産技術部会」の活動と呼応しながら運営されています。

 今回の受賞は、これまでの35年間の山口地区化学工学懇話会の活動と地域への貢献が評価され、同時に今後の活動を期待されたものであります。中でも特に企業におけるプラントエンジニアの人材育成やリカレント教育への貢献が評価されました。

 表彰は、大阪公立大学で318日に開催された化学工学会第88年会の式典で行われ、佐伯隆教授(創成科学研究科循環環境工学分野)が賞状を受け取りました。

 本学は今後も関連各社及び大学・高専の連携を強化してまいります。

表彰式

    左より

    貝出 絢 准教授(山口懇話会学界幹事・事務局、推進体副代表)

    佐伯 隆 教授(化学工学会中四国支部長、山口懇話会学界幹事、推進体代表)

    吉本 誠 教授(山口懇話会学界幹事・事務局長)

    石井治之 准教授(山口懇話会学界幹事・化学工学会中四国支部長若手の会事務局)

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