工学部社会建設工学科を卒業し大学院創成科学研究科を修了した油谷大樹さんが、在学中に指導教員である神野准教授と執筆した論文により、2024年6月14日に令和5年度土木学会論文奨励賞を受賞しました。この論文は、ドローンによる浅い水の底の写真測量で、水面での光の屈折によって水深が浅く推定されるという実用上の問題について、理論・数値的な検討を行ったものです。着眼したテーマの重要性、手法の工夫と丁寧さ、成果の有用性の3つの側面で高い評価を得て、栄えある受賞に至りました。油谷さんは昨年度、別の論文でも神野准教授とともに土木情報学論文賞を受賞していて、2本目の論文賞受賞となりました。神野准教授は「学問的な深みを妥協なく目指した日々が、学会からも評価されて有難い。今後の自信にして欲しい」と話しています。
　油谷さんのますますの活躍を期待するとともに、本学は今後も学生の研究活動の支援に努めてまいります。

論文情報：油谷 大樹, 神野 有生, 浅水底のUAV写真測量における水深過小評価倍率の水深・波依存性に関する検討, 土木学会論文集, Vol.79, No.8, 22-00087, 2023.