山口大学大学院創成科学研究科 創成科学研究科

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工学部社会建設工学科4年の松澤匠記さんが第76回中国地方技術研究会優秀賞を受賞しました

(令和7年9月5日掲載)

 2025年8月7日~8日に、国土交通省中国地方整備局にて開催された第76回中国地方技術研究会において、工学部社会建設工学科4年の松澤匠記さん(赤松研究室)が、安心・安全部門で優秀賞を受賞しました。同技術研究会は、中国地方整備局、国土交通省関係団体、県、市及び学術研究機関等が所掌する建設技術に関して、向上とその普及を図ることを目的として開催されています。
 近年、平成30年7月豪雨をはじめ、気候変動に起因する豪雨災害が全国各地で激甚化し、甚大な被害をもたらしています。受賞した松澤さんの研究発表題目「降雨流出氾濫(RRI)モデルを用いた佐波川における効果的な流域治水に関する基礎的検討」では、佐波川流域を対象に、降雨流出から氾濫までを流域一体的に解析できる高度化した降雨流出氾濫(RRI)モデルを適用し、佐波川水系流域治水プロジェクトで計画されている「森林整備」と「河道掘削」という具体的な治水対策が、流域全体にどのような効果をもたらすかを定量的に評価しました。この研究は、実際の治水対策の効果を科学的に示す重要な成果であり、今後の防災・減災対策への貢献が期待されます。
 受賞に関して松澤さんは、「身に余る賞をいただき、大変光栄です。流域一体的な河川管理を進めていく上で、本研究のような治水対策の降下を流域スケールで定量評価していくことが重要であると考えております。今後は、ご指導いただいた先生やご協力いただいた全ての方への感謝を忘れず、研究をさらに発展させます」と述べています。
 松澤さんのますますの活躍を期待するとともに、本学は引き続き学生の研究活動の支援に努めてまいります。

 

 

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