山口大学医学部 医学部

免疫学(旧 寄生体学)

免疫学(旧 寄生体学)

教授名 玉田 耕治
講座メンバー 玉田 耕治,佐古田 幸美,安達 圭志,城﨑 幸介
医学科担当科目 血液・免疫系,ウイルス医動物学,病原生物学実習 ,自己開発コース,修学論文テュートリアル,Open Science Club,SCEA/AMRA
大学院担当科目 免疫学特論Ⅰ,免疫学特論Ⅱ
居室 医学部本館3階
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講座の紹介

 

免疫システムは多様な機能を有する細胞群が、時間的・空間的相互作用を介して極めて効率的に生体防御機能を発揮する一方で、非反応時にはシステム全体としての恒常性・安定性が維持されるように制御されており、その破綻は、感染症や自己免疫疾患、アレルギー疾患等の発症の病因となります。
免疫システムはがん細胞の発生や治療にも密接に関係していることが知られています。がん治療には従来、外科療法・化学療法・放射線療法が標準治療として用いられてきましたが、近年では進行したがんに対して免疫チェックポイント阻害療法が標準治療として使用可能になり、免疫療法ががん治療の重要な選択肢のひとつとして定着しています。
現在わが国のがん免疫療法は、免疫チェックポイント阻害療法に加え、血液がんに対して優れた治療効果を示すCAR-T細胞療法が承認を受けています。CAR-T細胞とは、がん細胞特異的分子を認識するキメラ抗原受容体(Chimeric antigen receptor:CAR)遺伝子を導入したT細胞のことで、我々は長年CAR-T細胞療法の研究開発に精力的に取り組んでいます。現在のCAR-T細胞療法には、固形がんに対する治療効果が不十分といった様々な課題が存在しており、我々はそれらを克服するために新規CAR-T細胞療法の開発に日々邁進しています。
また、我々は基礎研究の成果を臨床応用するためのトランスレーショナル研究を積極的に進めています。臨床研究グループとの密接な共同研究、バイオベンチャーや製薬企業を含めたライフサイエンス企業との提携を推進し、我々の基礎研究で得られた知見を効率的に臨床現場に還元することを目指しています。さらに、臨床検体を用いて新たながん免疫療法の非臨床試験や免疫系バイオマーカーの検索などを行い、がんを含めた難治性疾患に対する効果的な免疫療法を開発することで、我々の研究成果を世界に向けて発信することを目標としています。



顕微鏡での細胞観察
細胞培養実験

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