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    2021/10/26

    共同獣医学部の水野拓也教授が、「日本獣医学会賞」を受賞しました

     この度,本学共同獣医学部の水野拓也教授が,「2020-2021年度日本獣医学会賞」を受賞しました。

      本賞は,獣医学の領域において、顕著な研究業績をあげた正会員に対し授与されるものです。

      業績は「犬の悪性腫瘍に対する新規治療法の開発をその臨床応用」で、犬の高齢化とともに増加する最も多い死因である悪性腫瘍について、様々な方面から治療法の開発を行い、腫瘍溶解性ウイルス療法、免疫チェックポイント阻害分子抗体療法、抗CD20抗体療法については、獣医師主導臨床試験によって進行期のがんの犬において一定の効果が認められることを明らかにしました。これらの結果によって、こうした治療法が近い将来新たな薬として製薬化されることが期待されています。

      水野教授は「臨床獣医師として目の前のたくさんの助けられないがんの犬たちをこれまでに診てきて、少しでも研究面から救える方法を開発できないかと思ってやってきたことが少し形になり、それが日本獣医学会の権威ある賞という形で認めていただけたのでとてもうれしいです。ただし、実際には現在実施している治療法を製薬化することによって広く一般診療で使用できるようにすることではじめて臨床獣医学に貢献できるので、日本発(初)の犬のがんの治療薬を世界に発信できるように引き続き尽力したいと思います。」と受賞を喜ばれていました。


    賞状とメダルを手にする水野教授  




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