共同獣医学部6年下手誠也さんが、2026年6月13日から6月14日にかけて広島大学霞キャンパスで開催された第40回中国四国ウイルス研究会において、優秀発表賞を受賞しました。
対象となった研究テーマは、「国内のマダニ媒介性ウイルス感染症における感染拡大機序の調査」です。近年、重症熱性血小板減少症候群などのマダニ媒介性ウイルス感染症が問題となっていますが、その詳細な感染拡大機序は明らかとなっていません。我々は、ウイルスを保有するマダニがトリにより運搬される可能性に注目し、渡り鳥に咬着したマダニを対象としたウイルス調査を実施しました。その結果、多様な系統を示す7株のKemerovoウイルスを北海道で、3株のMukoウイルスを北海道および山口県で分離しました。またMukoウイルスについて、野生動物を対象として実施した血清疫学的調査では、山口県のイノシシやシカで抗体陽性個体が認められました。今後はより詳細な感染拡大機序の解明に向けて研究を継続していきたいと考えています。
受賞に際し下手さんは、「この度は優秀発表賞を頂くことができ、誠に光栄です。この結果は決して自分だけのものではなく、ご指導頂いている先生をはじめ、本研究に関わる多くの人の力あってのものであると存じます。心より感謝申し上げます。今後もこのテーマについての知見をさらに深めることが出来るよう、より一層研究活動に励んでいく所存です。」と感想を述べています。

賞状を手にする下手誠也さん