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本学への寄付

学生の留学経験から生まれた産学官連携「こんこんエール」プロジェクト

2026.03.11

山口大学国際総合科学部では、地域課題の解決に向けた実践的な学び(PBL)を展開しています。
今回は、4年生の松本昂大さん(研究指導:坂口和敏准教授)を中心に、湯田温泉エリアをフィールドとして取り組んだプロジェクトをご紹介します。

1.プロジェクトの背景:ドイツのビール文化から着想した「対話の場」
本プロジェクトの原点は、松本さんが学部の交換留学制度で滞在したドイツにあります。現地で目にした「ビールが豊かな体験や会話を生み出す光景」に感銘を受け、その知見を日本のまちづくりに活かすべく、行政・企業・住民が一体となって価値を創出する「リビングラボ(利用者参加型の共創プロセス)」の手法を導入。
「大学生のまちづくり活動におけるリビングラボの導入 〜湯田温泉エリアにおけるデザイン実践〜」をテーマに、地域活性化を目指したクラフトビール開発プロジェクトが始動しました。

2.リビングラボの実践:住民との共創プロセス
単に製品をつくるだけでなく、多様なステークホルダーを巻き込む「参加型デザイン」を重視しました。
・コンセプト構築: 温浴施設「こんこんパーク」の特性を活かし、徹底したヒアリングから「湯上り」というコンセプトを導出。
・社会実験と対話: 日替わり居酒屋「カッコウ」への出店や、地域住民約90名を対象としたネーミングアンケートを実施。
・データに基づく分析: アンケート回答者を対象とした意識調査を行い、地域の活動への「貢献実感」が「今後の関与意欲」に寄与するというメカニズムを示唆。リビングラボが住民のシビックプライド醸成に繋がる可能性を提示しました。
・学内連携デザイン: ロゴ制作は、学部公認デザインサークル「S!GNAL」が担当。温泉のピクトグラムと狐の湯気を融合させた、地域性を象徴するデザインを共創しました。

3.成果:地域に根差した「こんこんエール」の誕生
こうした共創プロセスを経て、山口市産の麦芽を使用したクラフトビール「こんこんエール」が完成しました。フルーティで爽快感のある味わいは、ビール愛好家のみならず幅広い層に親しまれる仕上がりとなっています。

山口市 伊藤市長、こんこんパーク 濱田館長を交えた完成発表会の様子

■プロジェクトリーダー:松本 昂大さん(4年)のコメント
今回のPBLを通じて、理論としてのリビングラボをいかに地域社会に実装するかという難しさと、それ以上のやりがいを学びました。「こんこんエール」が湯田温泉の新しいコミュニケーションの起点となることを期待しています。

■メディア報道
産学官連携による本取り組みは、多くのメディアでも注目されています。

・「120点です!」湯田温泉をビールで盛り上げたい!大学生企画クラフトビール完成(tysテレビ山口)
https://news.yahoo.co.jp/articles/e4831ef34e860609707bbb11a6199cf17dff5572

・湯上がりにぴったりの爽快感、こんこんパークのオリジナルビールが完成(宇部日報)
https://ubenippo.co.jp/2026/02/28/6356776/

・山口市湯田温泉に新名物「こんこんエール」誕生 山口大生が企画、オリジナルビール(中国新聞)
https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/793294

■完成発表会資料[PDF]

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