山口大学医学部 医学部

薬理学(旧 薬理学)

薬理学(旧 薬理学)

教授名 朝霧 成挙
講座メンバー 辻 竣也, 竹本 研史, 坂本 明彦
医学科担当科目 医学入門1,医学英語,機能系実習,統合薬理学,細胞生理化学演習,基盤系特別専門講義,自己開発コース,修学論文テュートリアル,Open Science Club,SCEA/AMRA
大学院担当科目 分子薬理学特論Ⅰ、分子薬理学特論Ⅱ
居室 医学部本館5階
TEL 0836-22-2217
FAX 0836-22-2321
Email molpharm@yamaguchi-u.ac.jp

講座の紹介

20世紀以降、生命と生理活性物質の相互作用を分子レベルで探究する近代薬理学は、現代医療の基盤を築き、その発展を牽引してきました。近年、ヒトゲノム計画の完遂、質量分析・イメージング技術の革新、ならびにデータサイエンスおよび人工知能(AI)の急速な進展により、これまで近代薬理学が仮説として描いてきた受容体、チャネル、コンパートメント、律速酵素反応といった分子機構が、具体的な実体として次々と明らかになりつつあり、生命現象の理解は新たな段階へと進みつつあります。
当講座では、これら最先端技術と知見を積極的に活用し、疾患治癒を目指した分子標的の発見、既存医薬品の作用機序の再検討および再定位、さらにこれらを応用した新規創薬研究を推進しています。具体的には、学内外の研究組織との緊密な連携のもと、免疫系(自己免疫疾患、移植免疫)、筋・骨格系(筋萎縮症、骨粗鬆症)、中枢神経系(多発性硬化症)、心血管系(心不全、動脈硬化症)、消化器系(肝臓線維化、薬剤性肝障害)に関連する複数の研究プロジェクトを遂行しています。特に、サイトカインシグナル伝達、生体膜輸送、細胞外基質といった生体機構に着目し、分子レベルでの解析を進めています。
加えて、当講座では、超高解像度共焦点レーザー顕微鏡を用いた細胞・組織イメージング解析、およびミトコンドリア機能に関する研究にも取り組んでおり、薬理学の観点から生命現象の本質に迫り、未解明の領域を開拓することで、生命科学の新たなパラダイムを構築することを志向しています。
薬理学は、生体内情報の流れを把握し、それを生命維持および適応促進に資する方向へと誘導する学問領域です。バイオ医薬品、細胞療法をはじめとする次世代医療技術の台頭を受け、薬理学の果たす役割は今後ますます重要性を増すと考えられます。当講座は、基盤的研究と発展的研究の両輪を重視し、生命科学・医療科学の革新に貢献することを目指しています。

また、当講座では、グローバルに活躍できる医師・研究者の育成にも力を入れております。国際共同研究、海外留学支援、英語による研究発表指導等を通じて、世界を舞台に活躍する人材の輩出を目指しています。
生命科学の未踏領域に挑戦し、医療の未来を拓くことに情熱を持つ皆様のご参加を、心よりお待ちしております。

創薬:細胞分化コントロール
実験風景
新薬開発:創傷治癒促進剤
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