消化器内科学(旧 内科学第一)
消化器内科学(旧 内科学第一)

教授名 | 高見 太郎 |
講座メンバー | 橋本 真一,石川 剛,丸本 芳雄,松本 俊彦,佐伯 一成, 久永 拓郎,浜辺 功一,末永 成之,五嶋 敦史,田邉 規和,篠田 崇平,西村 達朗,佐々木 嶺,伊藤 駿介 |
医学科担当科目 | 消化器病態系,自己開発コース,修学論文テュートリアル,AMRA,臨床実習 |
大学院担当科目 | 消化器内科学特論Ⅰ,消化器内科学特論Ⅱ |
附属病院診療科 | 第1内科 |
居室 | 臨床研究棟5階 |
TEL | 0836-22-2243 |
FAX | 0836-22-2240 |
naika1_w@yamaguchi-u.ac.jp |
講座の紹介
我々が担当する専門分野は消化器内科学であり、肝臓病学、内視鏡学、胆道膵臓病学、腫瘍学、再生医学など多岐にわたる領域の診療と研究を行っています。
近年の消化器内科領域での技術革新は目覚ましく、カプセル内視鏡やダブルバルーン内視鏡、胆道鏡の開発が進み、全消化管(食道・胃・小腸・大腸)及び胆道内の病変を直視下で観察し、内視鏡治療を行うことが可能になりました。これらを利用して、炎症性腸疾患の病勢評価、早期食道癌、胃癌、大腸癌に対する内視鏡的粘膜下層剥離術、胆道・膵臓疾患に対する生検やドレナージ術など、内視鏡技術を駆使した低侵襲な検査・治療を行っています。また、肝癌治療では経皮的治療(ラジオ波またはマイクロ波焼灼療法)、経カテーテル治療、化学療法(免疫チェックポイント阻害剤や分子標的薬、肝動注化学療法)等の幅広い選択肢に対応し、肝硬変に伴う合併症(食道・胃静脈瘤、脾機能亢進症、門脈大循環シャント)に対する内視鏡的治療や経カテーテル治療(バルーン閉塞下逆行性頚静脈的塞栓術)など先進的な治療を行っています。
医学教育にも力を入れており、病棟実習や展開系講義では消化器領域の最新かつ専門的な医療技術に接する機会を数多く設けることを心がけています。また、臨床研修医や内科専攻医の指導も積極的に行い、内科専攻医研修からサブスペシャリティの専門医取得までの期間に広く深い知識・技術の習得を目指しています。生命活動の根源である「消化・吸収・代謝」を担う消化器系臓器の良性・悪性疾患の診療を通じて、プライマリケアから終末期医療までを担うことができる医療人の育成を行っています。
研究においては、専門的医療技術の発展と新たな治療法の開発のため、基礎研究や臨床研究を行っています。その一つとして、骨髄細胞を用いた肝硬変再生療法の開発に取り組んできました。これまでに「自己骨髄細胞投与療法」を世界に先駆けて開発し、現在は骨髄間葉系幹細胞を用いた肝臓再生療法として医師主導治験「自己完結型肝硬変再生療法」を実施中です(https://www.ichinai-yamaguchi.jp/news/381)。このように当科では基礎研究から臨床への橋渡し研究を行うために、教室員が一丸となって取り組み、国内外の大学と幅広く連携しています。
“全員がそれぞれに夢を持ち、それを実現する”ために、それぞれの個性と強調を発揮するオーケストラのような教室をつくることを目標としています。いい音色を作る中で山口県はもとより国内の大学、研究機関、病院、地域医療のリーダーを輩出できる教室にしたいと思っています(山口大学消化器内科学ホームページ:https://www.ichinai-yamaguchi.jp)。
