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牛尾裕子教授が国際学会でポスター賞を受賞

大学院医学系研究科保健学専攻の牛尾裕子教授が、2025年7月28日から30日にカナダのカルガリーで開催された「第7回 公衆衛生看護グローバルネットワーク(GNPHN)国際学会」で、ポスター賞を受賞しました。

受賞した研究テーマは「公衆衛生看護実習における教員のメタ認知の活用」です。「メタ認知」とは、自身の考え方や行動などについて客観的な視点から観察・認識し、必要に応じて調整する能力のことで、自律的な学習やスキルの上達に影響すると言われています。この研究では、学生を指導する教員のメタ認知に着目しました。

研究では、公衆衛生看護実習で教員が悩みやすい典型的な場面を提示し、もし自分がこの教員ならば、学生に対しどのように関わるかを語ってもらいました 。その内容の分析には、数学教育の分野で知られるArtztら(1998)の分析枠組みを応用しました。この枠組みは、教員が持つ「知識」や「信念」「指導目標」といった要素から思考を分析するもので、これを用いることで、指導の際に教員が頭の中で何を考え、状況に応じてどのように判断しているのかを明らかにしました。この度の受賞は、牛尾教授の研究が高く評価された結果です。

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