夏の科学体験イベント「おもしろ科学教室」を実施しました
山口大学では、次世代理系人材の裾野拡大を目的とした山口県との連携事業「やまぐち燦めきサイエンス事業」を推進しており、その一環として地域の学校や施設、団体等と連携して体験型の出前科学教室を実施しています。今年度もこれまでに、学校、公民館、学童保育、放課後子ども教室など、山口県内31ヶ所の施設や団体を訪問して、児童1,077名と保護者等143名を対象に本格的な科学体験の機会を提供しました。この活動は製作技術課社会基盤・装置開発グループの岡田秀希特命職員が講師を務め、小学生でも直感的に理解できる実験機材と平易な解説により、毎年訪問先から好評いただいているイベントです。
今年の科学教室のテーマは「触って体感! 振動のふしぎ」で、身近にある振動や揺れに関する題材について、五感を使って体験する学習プログラムです。前半は空気の振動としての「音」に注目した内容で、周波数、振幅と波長、固有振動と共振、定在波、気柱共鳴について、それぞれ実験を交えて解説しました。休憩後の後半では、山口県でも被害が予測されている南海トラフ地震の震動に着目し、高層ビルの長周期地震動、地震波の種類(P波、S波)、液状化現象について、こちらも実験を交えて解説するとともに、地震発生時に身を守る行動や普段からの備えについて、防災グッズを提示しながら解説しました。教室の最後には、紙コップを使って振動のふしぎを実感できる工作を行いました。
なお、今年度は公益財団法人マツダ財団 および 山口大学基金の助成により、学習効果の高い教材を使ったプログラムを実施することができました。
1)学校、施設 | 2)学童保育、放課後子ども教室 |
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7月16日 下関市小串小学校 7月25日 下関市長府東公民館、下関市長府公民館 7月27日 下関市王司公民館 8月03日 下関市吉見公民館 8月05日 下関市小月公民館 8月06日 下関市吉田公民館 8月16日 山口県児童センター |
6月14日 萩わくわく科学クラブ 7月13日 東岐波放課後子ども教室「まなび隊」 7月23日 下関市川中児童クラブ、下関市きくがわ児童クラブ 7月28日 下関市小月児童クラブ(1)、下関市江浦児童クラブ 7月29日 下関市一の宮児童クラブ(1)、下関市向井児童クラブ 7月30日 下関市勝山児童クラブ、下関市山の田第2児童クラブ 7月31日 下関市熊野児童クラブ、下関市豊東児童クラブ 8月04日 下関市山の田児童クラブ、下関市王司児童クラブ 8月05日 下関市吉見児童クラブ 8月06日 下関市豊北児童クラブ 8月07日 垢田小学校地域応援団「てらこや」、下関市文関児童クラブ(1) 8月12日 下関市川中西児童クラブ 8月18日 下関市長府児童クラブ(2)、下関市一の宮児童クラブ(2) 8月21日 下関市安岡児童クラブ(1、2)、下関市西山児童クラブ |

魚洗鍋で水しぶき

長周期地震動の実験

クラドニ図形を見てみよう