山口大学農学部 農学部

本学への寄付

月刊農学部長 第63号

月刊農学部長 第63号

9月 農学部140周年記念講演会(10/28)を前に歴史のおさらい

  10月28日(土)には,山口大学内のカフェで農学部140周年記念講演会(リンクはこちら )が行われます。そこで,農学部の歴史をあらかじめ復習しておきましょう。

1883年(明治16)に現山口市中央にあった山口栽培試験場に農事講習会が創設されたのがスタートです。月刊農学部長Vol.47で紹介したように,現在も山口市民会館の裏駐車場に写真①のような記念碑が建っています。ただ,この碑には明治18年の刻印がありますので,正確には農事講習会を廃止して山口県山口農学校を設置した1885年の記念碑です。その後,現在の山口市大内に移転し,名称のマイナーチェンジが度々ありました。

1910年(明治43)には山口県立農業学校という名称で山口市小郡に移転しました(写真②)。こちらの碑は,小郡図書館の玄関近くにありますが,裏の刻印を見ると,1910年を発祥として現山口農業高校の歴史が記されています。小学校・中学校・高校の修業年数が変動した時代ですので,明確な区別はできないですが,たぶん根っこは同じ学校なのでしょう。ここでもたびたび獣医を含む改組および名称変更が行われ,1948年まで継続します。

1949年(昭和24)には全国で新制大学が設置され,山口大学農学部(農学科と獣医学科)は下関市長府にて発足することになります(写真③)。そして,1966年(昭和41年)に,山口市亀山地区にあった経済学部,教育学部,文理学部(人文・理学部)といっしょに,現在の吉田キャンパスに総合移転しました。

大雑把にまとめると,国立の山口大学農学部としては70年以上の歴史になりますが,その前身校の期間が70年弱ありますますので,両者の合計で今年140周年を迎えるということになるわけです。これからさらに70数年が経った2100年頃には山口大学農学部はいったいどうなっているのでしょう。日本の大学全体の様子さえなかなか想像できません。これまでの140年同様,名称や位置は何度か変わると予想されますが,何らかの形で農学の教育・研究機関として存在感を増していることを願います。

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