月刊農学部長 第81号
梅雨明け?
6月27日、九州北部・山口地方で、梅雨明けが宣言されました。例年に比べると3週間程早いようです。6月中の梅雨明けはあまり記憶にないのですが、実際、気象庁のHP
(https://www.data.jma.go.jp/cpd/baiu/kako_baiu04.html)によると、九州北部・山口においては、1951年以降で6月中の梅雨開けは記録がなく、一番早かった年でも、1994年が7月1日ごろとなっています。
ちなみに、沖縄・奄美以外で、6月中に梅雨が明けたのは、1951年以降、3例だけのようです。九州南部:1954年に6月24日、東海:1963年に6月22日、関東:2018年に6月29日となっています。なお、2018年の梅雨明けは、他の地域でも比較的早く、全国的に、夏は猛暑でした。
梅雨明け後の現在は、毎日、真夏のような暑い日が続いています。実は、今年は、梅雨明け前から、天気が良い日はかなり暑くなっていました。この時期、気を付けなければいけないのは、熱中症です。特に、高温になるハウス内での作業は、熱中症の対策が必須です。先日、山口県農林総合技術センターのハウスで作業をした際は、冷却ベストをお借りして作業をしました。今年の6月1日から、職場における熱中症対策が義務化されています。大学での作業でも気をつけていきます。
6月の花
この季節、梅雨の時期ということもあり、今まではキャンパス内の花、あまり気にしていなかったのですが、結構咲いています。
特に、目を引くものとして、かなり大きい白い花(20cm以上はあります)をつける木がありました。どうやら、モクレン科のタイサンボクらしいです。近くに行くと良い香りもしました。
逆に、小さいものでは、農場に行く道端に1cmに満たない青い花が咲いていました。調べると、ヒナギキョウのようです。面白いことに、午後6時を過ぎると、まだ明るいのに蕾を閉じます。
また、農学部棟の中庭にあるアベリアは、いつも陽葉と陰葉の光合成の違いを調べる学生実験で葉を採取し使っていますが、この時期が花の季節のようです。
花弁自体は白ですが、萼が赤いため、遠くから見るとピンク色に見えます。
一年でいちばん日が長い時期がちょうど梅雨で、曇天だと夕方は暗くなりますが、天気が良いと、日の長さを実感できます。午後7時近くでも、こんなに日差しいっぱいの明るい写真が撮れます。
これからしばらく暑い日が続きそうです。みなさんも体調には十分気を付けながら、長い一日を有効に使っていきましょう。