山口大学農学部 農学部

本学への寄付

月刊農学部長 第88号

AI for Scienceと夏の終わり

「月刊農学部長」と謳いつつも、忙しさから季刊のようになってしまい、8月に夏号をお届けする予定が、気づけば9月、夏の終わりを迎えてしまいました。今回は、開き直って不定期発行の「9月号」としてお届けします。

 

さて、AI for Science という概念をご存じでしょうか? 直訳すると科学のためのAIということで、科学研究にAIを積極的に活用していこうとする考え方です。科学技術振興機構(JST)の研究開発戦略センターがまとめたレポートには、その重要性について以下のように書かれています。

「科学研究はこれまでの歴史において、第1のパラダイム(経験科学/実験科学)、第2のパラダイム(理論科学)、第3のパラダイム(計算科学)、第4のパラダイム(データ駆動科学)の、4度のパラダイムシフトを経験してきた。今、科学研究におけるAX、すなわち「AI for Science」は、これらに続く「第5のパラダイム」の幕開けとされる。第5のパラダイムは、AIを基盤として4つのパラダイムを結合・再編成し、科学のあり方そのものを根底から変容させる可能性を持つ。」

https://www.jst.go.jp/crds/report/CRDS-FY2025-RR-05.html

実際のところ、研究活動において、AIの活用は急激に進んでいます。そして、AI for Scienceを進めるために、文部科学省が、今年、AI for Science萌芽的挑戦研究創出事業の公募を行いました。採択件数が多いことに加え、選考プロセスにAIを取り入れたり、新たにAIの活用を始める研究者や、学生も応募可能としたり、先進的な公募だったので応募総数は3万件を超え、採択率が数%と、このような研究費公募では稀にみる高倍率となりました。

当研究室からも修士、博士の学生も含めて応募しましたが、残念ながら全員不採択でした。理由が開示されたのですが、すべて「無作為抽出による不採択」と、内容に関係がないと思われる結果だったので、運なら仕方ないと自分に言い聞かせています。

 

さて、長いこと、更新をさぼっていたので、紹介したい画像が貯まっています。まずは、山口宇部空港のバラです。5月は、会議等で東京に行くことが多かったので、宇部空港を利用する際には、いつもきれいなバラに癒されていました。

6月には、山口オリジナルリンドウの出荷が始まりました。写真は、極早生品種『西京の初夏』の栽培(5月末撮影)です。山口県花き振興センターとの共同研究でお世話になっている、栽培農家さんで撮影しました。また、その道中で見た珍しい彩雲(?)の写真も載せておきます。

なお、同じ時期、キャンパス内では、アジサイやギボウシが咲いていました。

8月には、オープンキャンパスを開催しました。

写真は、会場準備を整え、皆さんの来場を待っている時の様子です(左:受付、右:研究紹介・質問コーナー)。おかげさまで、今年も多くの来場者がありました。

 

なお、毎年、学部長が行っている保護者向け講演企画「山口大学で学ぶ夢ある農学」ですが、今年は、サブタイトルを「農学分野での人工知能技術の活用」とし、農学研究分野でも活用が進んでいるAI技術の紹介をしました。さらに、学生が演習や研究で開発したAI画像解析アプリなどを体験してもらうデモも行いました。

 

今年の夏、山口は本当に雨が少なく、暑い日が続きました。そのせいか、構内の桜は8月から葉が黄色くなったり、落葉したりしています。

そんな中、百日紅は、9月になってもきれいな花を咲かせています。

最後に、先日、久しぶりに雨が降りました。その後に見られたきれいな夕焼け(農学部棟から撮影)を載せておきます。

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