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測量実習の「見えない電波」や「雨天・猛暑」の壁を突破するブラウザゲームを独自開発し、授業に導入し、世界へ公開しました
(令和8年7月14日掲載)
工学部社会建設工学科(創成工学科国土・環境デザイン系)の3年次の測量実習においては、最新機器の内部で何が起きているか目で見えず、単なるボタン操作になりがちだという課題や、雨天や炎天による制限で全員が十分に体験する時間が不足するという課題が生じていました。
こうした実習の課題を解決し、「目に見えない原理を体感させたい」「雨の日や室内でも、全員に測量の一部始終を疑似体験させたい」という強い想いから、教員チームが生成AIを活用し、学生がつまずきやすい難所をゲーム感覚でマスターできる2つの画期的なブラウザゲームを開発しました。実際の授業へ導入し、世界中の教育現場に向けて無償公開しました。
これらのゲームは、難解な測量技術をあえて大胆に単純化かつデフォルメし、本質の理解を容易にするユニークな設計が特徴です。
〇 真位置はいつもひとつ ~GNSS干渉測位 学習補助ゲーム~
https://ds.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~kanno/surveying/truePositionOnlyOne.html
衛星電波で位置を測るGNSS干渉測位のゲーム。本来は見えない「光速の電波」を、画面上で「目に見えて、さらに音も聴こえる遅い波」として可視化かつ可聴化しました。視覚と聴覚をフルに使い、仕組みを体感することができます。
〇 遠すぎた基準点 ~トラバース測量外業シミュレータ~
https://ds.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~kanno/surveying/controlPointTooFar.html
広大な3D空間を自由に移動しながら、測点を張り巡らせるトラバース測量のシミュレータです。測点の設置から測角・測距、そして誤差計算をして最後に座標を求めるまで、実習の一連の流れを一人一人が主役となって疑似体験できます。
授業課題として実際にプレイした学生からは、「主体的に楽しく学べる」「実習の一連の流れや仕組みを理解しやすい」といった趣旨の感想が寄せられました。
本教材は、現代の測量教育における課題をAI技術の活用によって解決した教育DXの先進的な事例となります。
本学では今後とも、デジタル技術を融合した質の高い教育活動を推進してまいります。

「GNSS干渉測位 学習補助ゲーム」プレイ画面



「トラバース測量外業シミュレータ」プレイ画面

授業風景(7月9日「測量実習及び演習」)