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グローカル環境・防災学研究会シンポジウム第3回「建設分野におけるAI活用の最前線」が開催されました
(令和5年10月10日掲載)
令和5年9月26日(火)にグローカル環境・防災学研究会シンポジウム第3回「建設分野におけるAI活用の最前線」(共催:山口大学グローカル環境・防災学研究会、山口大学地域レジリエンス研究センター)が、山口大学工学部会場とWEB配信を併用したハイブリッド形式で開催されました。会場では民間や官公庁及び大学から43名が参加し、WEBでは467名が参加しました。
シンポジウムでは、学内外から5名の講師の皆様に、建設分野でも活用が大いに期待されているAIについて講演いただきました。山口大学の藤田准教授からは、インフラの外観検査のための画像認識技術について、画像処理や機械学習、インタラクティブな処理及び深層学習モデルの適用についての事例を紹介していただき、大阪電気通信大学の中原氏からは、建設分野の行程で広く使われている点群データ・画像とAIを用いた取り組みの事例と、それらに関連する最新のAI技術について講演いただきました。また、八千代エンジニヤリング(株)技術創発研究所の藤井氏からは、Chat GPTの基にもなっているFoundation Model(基盤モデル)が建設分野でどのように使われているかについて、同社で取り組んでおられる応用事例と関連づけてお話があり、国立研究開発法人 防災科学技術研究所の酒井氏からは、土砂災害などの防災・減災において、迅速なデータ提供が必要なフェーズでAIを活かすべき場面がたくさんあり、空からのレーダ衛星データ処理にAIを活用してデータ解析の処理時間を短縮していく課題があることについての講演がありました。国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構の木村氏からは、農業水利の観点からニューラルネットワークの研究開発の歴史についてや、AIを使った排水機場遊水地の水位予測技術の現地適用についてご紹介をいただきました。各講演後には、会場参加者からの質疑があり、大変有意義な場となりました。
【講演内容】
1.山口大学大学院創成科学研究科 准教授 藤田 悠介 氏
講演題目:「外観検査のための画像認識技術の過去・現在・未来」
2.大阪電気通信大学総合情報学部情報学科 講師 中原 匡哉 氏
講演題目:「建設分野における点群データと画像を用いた取組事例と技術紹介」
3.八千代エンジニヤリング(株)技術創発研究所 AI解析研究室 室長 藤井 純一郎 氏
講演題目:「建設分野におけるFoundation Model活用の可能性」
4.国立研究開発法人防災科学技術研究所 水・土砂防災研究部門 副部門長 酒井 直樹 氏
講演題目:「レジリエントな社会を支える『空からモニタリング』の活用と課題」
5.国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究部門 木村 延明 氏
講演題目:「排水機場遊水地のAI水位予測の高度化」
- 講演をされる藤田准教授
- 講演をされる中原氏
- 講演をされる藤井氏
- 講演をされる酒井氏
- 講演をされる木村氏