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ドローン測量の精度の理論式を開発し、土木情報学論文賞を受賞しました

(令和5年11月1日掲載)

 

 社会建設工学科の神野准教授が、ドローン測量の精度に関する理論式を指導学生とともに開発し、9月28日に土木学会から土木情報学論文賞を授与されました。近年よく使われる、ドローンで撮った写真の解析による測量では、実際に撮影・解析するまで精度が予想できないという難点がありました。この論文では、精度の上限(誤差がどのくらい小さくなり得るか)であれば理論的に見積もれることに着眼し、単純な条件でそのための式を導きました。このような理論式があれば、欲しい精度を得る見込みのある撮影計画(撮影高度や枚数など)を立てやすくなります。
 今回の受賞について神野准教授は、「意欲ある大学院生(共著者)と、ホワイトボードを数式で埋めて夜まで議論したのが良い思い出です。贅沢に時間をかけ、どんな技術・知見が役立つかを考えて、勉強しながら開発するという、妥協ない研究活動ができました。一から考え抜いた料理を美味しいと言ってもらえたような喜びと手応えを感じています」と述べています。

受賞対象論文:

神野有生, 油谷大樹,UAV写真測量の上限精度の目安としての多視点三角測量の分散評価式,土木学会論文集F3(土木情報学),78(1), pp. 35-42, 2022.



 UAV写真測量のイメージ図

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