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日本工営株式会社との共同研究講座の成果が第6回環境DNA学会九州大会のポスター発表においてBest General Poster Award(一般の部最優秀賞)を受賞しました

(令和5年12月15日掲載)

 大学院創成科学研究科(工学系学域)社会建設工学分野の赤松良久教授と流域環境学講座(日本工営共同研究講座)の中尾遼平准教授(特命)、日本工営株式会社および公益財団法人リバーフロント研究所と共著となる研究について、2023年12月4日、5日に開催された「第6回環境DNA学会九州大会」にてポスター発表が行われ、発表者の日本工営株式会社中央研究所先端研究センターの郡司未佳さん(山口大学流域環境学講座共同研究員)がBest General Poster Award(一般の部最優秀賞)を受賞しました。
 今回の研究は、日本工営と山口大学の共同研究講座およびリバーフロント研究所との共同研究成果で、パッシブサンプリングツールからDNAを効率よく回収する新しい技術(※)について、河川で実証試験を行い新技術の有用性を示したことが評価され、この度の受賞となりました。また、本技術に関連した発表は応用生態工学会第26回全国大会での優秀ポスター賞および令和5年度建設コンサルタント業務研究発表会での特別賞も受賞しています。
※特許申請中(特願2022-162855)

受賞題目:「河川魚類調査への活用を目指したパッシブサンプリングツールの実証試験について」
著者:郡司未佳(日本工営株式会社)・今村史子 (同)・五十嵐美穂(同)・前原裕 (同)・都築隆禎(公益財団法人リバーフロント研究所)・内藤太輔(同)・中尾遼平 (山口大学大学院創成科学研究科)・赤松良久 (同)
研究のポイント:
・現在普及している環境DNA調査は水1Lを採取、分析する手法であり、昼間のサンプリングでは夜行性魚種が検出しにくい等の課題がある。パッシブサンプリングツールによる調査はこの課題を解決する手法であるが、新技術は小さなツールからでも多くのDNAを回収できるものであり、パッシブサンプリングの実用化に大きく寄与するものである。
・新技術を適用したパッシブサンプリングツールによる調査は、環境DNA濃度が低い海域等への活用が期待される。

受賞者のコメント:この度の受賞を大変嬉しく思います。山口大学と日本工営が共同研究講座を通じ、互いに情熱をもって技術力を高め合ってきたことが、この素晴らしい成果に繋がったと考えます。これからも、様々に連携を図りながら技術を軸として社会に貢献していけるよう、誠意をもって研究に邁進していきたいと思います。


発表者の郡司未佳さん(左)

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