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大学院創成科学研究科化学系専攻の田中沙樹さんが第84回分析化学討論会において若手ポスター賞を受賞しました
(令和6年5月24日掲載)
大学院創成科学研究科(工学系)博士前期課程化学系専攻2年の田中沙樹さん(中山研究室)が、令和6年5月18−19日に京都工芸繊維大学松ヶ崎キャンパスで開催された「第84回分析化学討論会」若手ポスターセッションにおいて若手ポスター賞を受賞しました。対象となった研究テーマは、「オルガノ二酸化マンガンによるヨウ化物イオンの回収とその選択性の起源」です。回収のターゲットであるヨウ素は医療や産業など幅広い分野で活用されています。その需要は年々拡大しており、海水中に含まれる低濃度ヨウ素を選択的かつ効率的に回収できれば大きなインパクトを与えることになります。本研究では、積層二酸化マンガンのナノ空間に界面活性剤分子の二次元集合体をサンドイッチしたオルガノ二酸化マンガンを合成し、海水成分を含む水溶液からの選択的なヨウ素回収に成功し、その選択性の起源を解明しました。
今回の受賞について田中さんは、「この度はこのような賞を頂戴し、大変光栄に思います。質問やアドバイスを頂いた様々な大学の先生、企業研究者、ならびに学生の皆様に感謝申し上げます。今回得た経験を今後の研究に活かしたいと思います」と述べています。
田中さんのますますの活躍を期待するとともに、本学は今後も学生の研究活動の支援に努めてまいります。