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大学院創成科学研究科(工学系)吉武勇教授が令和5年度プレストレストコンクリート工学会<論文賞>を受賞しました

(令和6年6月7日掲載)

 大学院創成科学研究科(工学系)吉武勇教授が令和5年度プレストレストコンクリート工学会<論文賞>を受賞しました。
 受賞した論文題目は「広帯域超音波法を用いた新たなグラウト充填評価方法」であり、大学院創成科学研究科博士後期課程修了生の木下尚宜さん、同博士前期課程修了生の迫美乃さん、同博士後期課程修了生の福島邦治さんとの共著によるものです。ポストテンション方式プレストレストコンクリート(PC)橋梁では、グラウトの充填不良部から鋼製ケーブルの腐食・破断が生じ、PC橋の耐荷力の低下、さらには落橋にもつながるおそれがあるため、グラウトの充填状態を調べる必要があります。この研究では、グラウトの充填状態を非破壊で調べる広帯域超音波法の推定精度の向上を図ったものであり、コンクリート中を伝播する超音波帯域の弾性波の伝播特性を明らかにしています。この特性を基にグラウト充填状態を評価できる新たな方法を提案し、実際のPC橋において適用性と推定精度を検証されています。この研究成果は、老朽化が進行するPC橋のような社会インフラの維持管理技術として実務でも活用されています。

 

プレストレストコンクリート工学会

https://www.jpci.or.jp/jjjj/j_top_2023-r5_fr.htm


 

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