山口大学工学部 工学部

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大学院創成科学研究科(工学系)の鬼村謙二郎教授が防府市青少年科学館ソラールにて特別講座を開催しました

(令和6年9月13日掲載)

 91()に、大学院創成科学研究科(工学系)の鬼村謙二郎教授が防府市青少年科学館ソラールにて特別講座を実施しました。この特別講座には、定員を大きく上回った申し込み者の中から抽選で選ばれた、小学5年生~一般の方の計8名が参加しました。本講義は山口大学基金、東京応化科学技術振興財団及び双葉電子記念財団の協力のもと、鬼村謙二郎教授及び大学院生・学部4年生が実験指導を行いました。
 実験テーマは「電気で光るプラスチックを作ろう!~有機EL素子への応用~」で、最初に有機ELや導電性高分子が身の回りで多く使われていることやその性質についての説明が行われました。その後、鉄触媒を用いたピロールの重合実験が行われ、透明フィルム表面に導電性高分子(ポリピロール)を合成した後、簡易LED導通チェッカーを使い電気が流れることを体験しました。次に、透明ガラス電極(ITOガラス)の表面に、電解重合法によってポリ3,4-エチレンジオキシチオフェン(PEDOT)を合成しました。さらにその表面に、発光層として有機高分子の一種であるポリフェニレンビニレン誘導体(MEH-PPV)と電極を作成し、もう1枚のITOガラスで封止して有機EL素子を作製しました。この素子に直流電流装置を使い、オレンジ色の発光を確認することに参加者全員が成功し、最先端の科学実験に触れ合うことができました。最後にLED、トランジスタ、抵抗器から作れる簡易LED導通チェッカーの作成キットをお土産として持ち帰ることができ、参加者からは大変好評でした。
 山口大学は今後もこのような地域貢献や未来の科学系人材の育成に尽力してまいります。

 

 

防府市青少年科学館ソラールでの特別講座の様子(202491日)

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