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大学院創成科学研究科機械工学系専攻博士前期課程の原田真作さんと森隼人さんが、日本マイクログラビティ応用学会において表彰されました

(令和6年11月13日掲載)


 2024年9月10日~12日に、京都市の同志社大学寒梅館で開催された日本マイクログラビティ応用学会第36回学術講演会において、大学院創成科学研究科機械工学系専攻博士前期課程2年の原田真作さんが学生口頭発表最優秀賞を受賞しました。また、同講演会毛利ポスターセッションにおいて、同専攻博士前期課程1年の森隼人さんが優良賞を受賞し、宇宙飛行士の毛利衛さんから表彰されました。
 原田さんの発表題目は、「微小重力場における冷炎を考慮した液滴間の燃え広がりに関する研究」です。2017年に国際宇宙ステーションで行われた宇宙実験において、液滴群の燃え広がりにおいても、通常目にする熱炎に加えて目に見えない冷炎が発生することが示唆されました。原田さんは、この結果を受けてより単純な液滴間燃え広がりを対象とし、中赤外カメラを用いて冷炎を検出することで、液滴間燃え広がりにおける冷炎の発生時期や空間分布を調査しました。本研究成果は、現在計画している次の宇宙燃焼実験のための基礎となることが期待されます。
 森さんの発表題目は、「室温・高圧におけるアンモニア液滴生成精度の向上と予蒸発抑制の試み」です。アンモニアはカーボンニュートラル燃料として期待が寄せられており、アンモニア噴霧燃焼の基礎として、理想化された微小重力場における単一アンモニア液滴の燃焼実験が、山口大学で世界に先駆けて実施されました。ただし、アンモニアは室温・大気圧では気体であり、高圧で液化を行っても液体供給ライン内での気化や液滴生成後の予蒸発が起こり、実験実施上の課題となっていました。本研究はこれらの課題に対する改善策を発表したものです。本研究成果はアンモニア液滴燃焼実験の高精度化につながり、今後、アンモニア噴霧燃焼の詳細機構解明に寄与することが期待されます。
 受賞に対して原田さんは、「このような賞をいただき大変嬉しく思います。研究を支えてくださった先生方と研究室の皆様に感謝いたします。この賞をモチベーションとして今後も研究に打ち込み、この分野の発展に貢献していきたいと思います」と、森さんは、「このたび、このような賞をいただき大変嬉しく思っております。この受賞は、三上先生、坂野先生、そして研究室の皆様のご指導とサポートのおかげであり、心より感謝申し上げます。今後もアンモニア噴霧燃焼の詳細な機構解明に向けて、一層努力してまいります」と、それぞれ喜びの言葉を述べています。

 

 

  • 原田さんの発表の様子
  • 受賞者の原田真作さん
  • 森さんのポスター発表の様子
  • 受賞者の森隼人さん(右)と毛利衛宇宙飛行士(左)
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