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大学院創成科学研究科(工学系)電気電子情報系専攻の神代春花さんが、2024年度(第75回)電気・情報関連学会中国支部連合大会において、3学会から賞を授与されました

(令和7年6月10日掲載)

 大学院創成科学研究科(工学系)博士前期課程電気電子情報系専攻2年(大会参加当時1年)の神代春花さん(多田村研究室)が、令和6年10月26日にオンラインで開催された「2024年度(第75回)電気・情報関連学会中国支部連合大会」において発表を行い、情報処理学会中国支部優秀論文発表賞、電子情報通信学会中国支部連合大会奨励賞、及び電気学会中国支部電気学会優秀論文発表賞Bを同時受賞しました。
 受賞講演題目は「延焼に与える影響の多様性を考慮した延焼シミュレーションモデルの構築」です。
 市街地における建物火災などの延焼を予測する「火災延焼シミュレーション」は、これまでにも多くの研究が行われてきました。従来の手法では、傾斜地や高さのある建物における垂直方向の延焼、ブロック塀などの不燃物が火災の延焼に与える影響が十分に考慮されていないという課題がありました。本研究では、ボクセルベースの立体的な延焼シミュレーションモデルを構築し、不燃物による熱の遮蔽効果を組み込むことで、地形や障害物の影響を反映した現実に近い延焼予測を可能にしました。
 今回の受賞について神代さんは、「この度はこのような賞をいただき、大変嬉しく思います。今回の受賞を励みに、今後も火災による被害軽減に貢献できるようなモデルの開発に取り組んでいきたいと思います」と述べています。
 本学は今後も学生の研究活動の支援に努めてまいります。

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