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創成科学研究科(工学系)電気電子工学分野の三島智和教授が、電気学会産業応用論文賞を受賞しました
(令和7年9月1日掲載)
創成科学研究科(工学系)電気電子工学分野の三島智和教授が、2025年8月に開催された電気学会産業用部門大会にて、電気学会産業応用論文賞を受賞しました。(執筆時、神戸大学所属)
対象となった論文は、電気学会論文誌D 2024年9月号に掲載された「シングルエンデッド SiC 高周波インバータを応用した高出力・高温出湯 IH 流水加熱システム」です。
本論文は、ガスを利用せず流水を高効率かつ急速に加熱する装置として電磁誘導加熱(IH)を応用したシステムを国内メーカーと共同開発した成果が述べられています。パワー半導体スイッチとして高速・低損失・良好な温度特性が特徴である炭化ケイ素を材料とするパワートランジスタ(SiC-MOSFET)を適用し、発熱体を構成する磁性材料や最適な構造について独自に行った解析と実験による検証結果が明らかにされています。この技術の実用化により、産業用及び家電・業務民生用流水装置からの温室効果ガス排出量が抑えられ、カーボンニュートラル社会の実現に寄与することが期待できます。
本賞は、電気学会産業応用部門誌論文委員会による推薦に基づき選出されました。
本学では今後とも活発な研究活動を推進してまいります。