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本学への寄付

令和7年度『山口県経営者トップセミナー』を実施しました

~VUCA時代を生き抜く企業と個人の『学び直し』戦略~

 この度、やまぐちリカレント教育プラットフォーム(事務局:山口大学地域未来創生センター)は、2026年1月30日(金)から2月1日(日)までの3日間、長門湯本温泉「大谷山荘」を会場として、山口県内企業の経営者など10名を対象に「山口県経営者トップセミナー」を開催いたしました。

 本セミナーは、人口減少やテクノロジーの急進展といったVUCA(変動・不確実・複雑・曖昧)時代において、県内企業が持続可能な体質強化を図るための「学び直し」と、経営者のマインドセット転換を目的として実施されました。

 プログラムでは、日本を代表する企業及び地元を代表する企業の特別講師による講演や、地域や地元企業と連携する大学教員がファシリテーターとしてサポートするグループ演習、交流会などを実施することで、少数精鋭の受講者が合宿形式で深く議論を交わす、極めて濃密な3日間となりました。

 

1日目:AI時代の変革と地方企業の経営実践

 初日は、グローバルなテクノロジー動向と、地域に根ざした経営のあり方について学びを深めました。

・【特別講演】AI時代の企業沿革とリーダーシップ

 本年1月に経済同友会 代表幹事に就任された日本アイ・ビー・エム株式会社の山口明夫社長より、生成AIの進化や「2025年の崖」の解消、そして「共創」を軸としたリーダーシップの重要性など、エンジニア出身の経営者として、また、日本経済をリードする立場から貴重な講演がありました。

 

・【特別講演】製造業の働き方改革と地域活性化への取り組み

  続いて、地元製造業の知見を持つ株式会社カワトT.P.C.の川戸俊彦会長より、地方企業の経営戦略が語られました。特に従業員が経営に当事者意識を持つための「グループ制度」などの働き方改革への取り組みについて、社員の方による実践事例の紹介を交えた講演がありました。

 

■2日目:地域DX、生成AIの利活用、および経営理論の実践

 2日目は、デジタル技術の社会実装と、経営理論を「思考の型」として現場に落とし込む特別講演及びワークショップ、グループ演習を行いました。

・【特別講演】DXによるWell-beingな地域社会の実現

 株式会社インターネットイニシアティブの村林聡副社長より、Society 5.0やスマートシティの国内外事例、デジタル通貨(DCJPY)を活用した地域経済活性化の可能性など、メガバンクのトップマネジメントとしての経験やIT 企業のリーダーとしての視点から、貴重な講演がありました。

 

・【ワークショップ(基礎編・応用編)】AI時代を勝ち抜く戦略

 山口大学大学院技術経営研究科の大島直樹教授は、国家戦略から企業の実践までを繋ぐ戦略を解説しました。特に生成AIの活用事例については、連携に取り組まれている高校と実際に会場をオンラインで接続し、教育現場や次世代の視点を取り入れた具体的な事例紹介が行われました。

 

・【グループワーク演習】世界標準の経営理論の考え方・使い方:組織の自律的成長を実現するために

 山口大学経済学部の平野哲也准教授が5人のファシリテーターの代表としてグループワーク全体の先導役を務め、世界標準の経営理論を学び、それらを自社の「困りごと」解決にどう適用するかを議論し、「心理的安全性」に基づいた学習する組織づくりの重要性を確認しました。

 

■3日目:自社の成長発展に向けた「行動目標」の策定

 最終日は、3日間の学びを統合し、各受講者による発表により未来に向けた具体的な一歩を明確にしました。

・【グループワーク演習3】パーパス経営と行動目標、発表会と大学への要望

 ミッション、ビジョン、バリュー、そしてパーパス(存在意義)の違いを整理し、自社の行動目標を策定しました。そして、平野准教授のリードのもと、10名の受講者が「自社の成長発展」に向けた行動目標を発表し、相互に刺激を受け合う場となりました。また、今後のリカレント教育や大学への期待などについても受講者と関係者間で活発な意見交換がなされました。

■おわりに

 やまぐちリカレント教育プラットフォームでは、本セミナーをはじめ、今後も地域に必要とされる教育プログラムの開発・実施を通じて、山口県のリカレント教育を強力に推進し、地域経済の活性化と持続可能な発展に貢献してまいります。

 ご参加いただいた経営者の皆様、誠にありがとうございました。

 

 

 

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