自転車防犯プロジェクトが山口県警察署より感謝状を受贈―心理的介入による施錠促進研究が地域防犯に貢献―
2026.03.13
国際総合科学部のプロジェクト型課題解決研究(PBL)において取り組んだ「自転車施錠行動促進を目的とした心理的介入によるキャンパスデザイン」プロジェクトの成果に対し、山口県警察署より感謝状が贈呈されました。

本プロジェクトは、山口大学吉田キャンパス周辺で課題となっている自転車盗難問題に対し、犯罪科学・環境心理学・行動経済学の知見を統合し、「ナッジ理論」に基づく心理的介入の効果を実証的に検証したものです。チームメンバーは、現地調査、アンケート設計・分析、介入メッセージの設計、定点観測による長期データ収集までを一貫して実施し、約5万台を超える自転車を対象に施錠率の変化を科学的に明らかにしました。
具体的には、駐輪場に「カギかけはたった1秒」などのメッセージを掲げたのぼり旗を設置し、38日間にわたり施錠率を観測。その結果、心理的介入による統計的に有意な施錠率の向上が確認されるとともに、効果は約3週間持続することが示されました。さらに、物理的環境整備と心理的介入を併用することで、より安定的な効果が期待できることも明らかになりました。

研究成果は、大学における教育・研究活動が地域社会の実践的課題解決へと直接的に波及した好例として評価され、制作されたのぼり旗は山口県警察へ贈呈され、今後の防犯啓発活動に活用される予定です。
本取り組みは、専門分野を横断した協働、データに基づく課題分析、社会実装を見据えた提案力を体現するものであり、本学部が掲げる「実社会に貢献する人材育成」の理念を具体化する成果となりました。
今後も本学部では、地域社会と連携しながら、学術的知見に基づく課題解決型教育を推進してまいります。
■メディア報道
本取り組みは、メディアにも取り上げられ、学生の主体的な研究活動と地域貢献の姿勢が広く紹介されています。
・山口新聞(電子版)
https://yama.minato-yamaguchi.co.jp/e-yama/articles/101966
・山口新聞(LINEアカウント)
https://news.line.me/detail/oa-yamaguchinews/9z380s9ktj2z
■プロジェクト・メンバー(国際総合科学部4年):金子慈生 谷口成実 平田陽香 前田育久斗
■プロジェクト・パートナー:NTT西日本・山口支店
■指導教員:村井礼 杉井学 杉野弘明
■参考
・国際総合科学部のプロジェクト型課題解決研究(PBL)って?
https://www.yamaguchi-u.ac.jp/gss/pbl/index.html
・【山口大学OC2025/国際総合科学部】学部紹介③:プロジェクト型学習(PBL)とは?
https://youtu.be/qIVU1Qwt88o?si=qzX1rYTWuwWmmNeY
