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ナノスケールのミステリー:見えない世界の変化を追いかけて…?

理学部 化学科 4年 永田 悠人

私の卒業研究では、光を当てると色が変わり、光を遮ると元に戻る「フォトクロミズム」という性質を持つナノ材料を扱っています。「ナノ」とは10億分の1メートルの世界。髪の毛の太さの約10万分の1という、目には見えない極小のスケールです。

ある日の実験中、不思議な現象に直面しました。それまで鮮やかな青色に変化していた材料が、一晩空気中に置いただけで、どれだけ光を当てても全く色が変化しなくなってしまったのです。見た目は変わらないのに、一体何が起きたのか。私は困惑しました。詳しく解析した結果、空気中の成分とわずかに反応し、ナノレベルで表面の構造が変化していたことが判明しました。目に見えない世界では、材料の性質を根底から変えてしまうような反応が絶えず起きています。一見すると「失敗」に思える結果でしたが、その原因を突き止めたことで、材料を制御するための重要な鍵が見えてきました。現在は、この大発見(?)を基に「狙ったタイミングで自在に色を操れる」新しいナノ材料設計に挑んでいます。

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