山口大学農学部 農学部

本学への寄付

農学部Q&A

山口大学農学部の特色や学べることについて

A1.
宮田学部長に答えていただきました。
「多くの農学系学部は、学部附属の農場を学外施設として保有しています。山大農学部の附属農場は同じ吉田キャンパス内にあり、いつでも教育・研究に組み込める状態にあります。また、山の斜面に広がる果樹園、山麓の牧場、牧草地、平地には田んぼや畑が広がり、大小のため池も配置されています。さらに、農学部本館と農場の間には、植物工場や中高温微生物研究センターも立ち並び、本当にオールインワンなコンパクト農場を形成しています。そんな附属農場の牧場においては、貴重な純粋和牛である天然記念物・見島牛の繁殖・飼育も行っています。こんなユニークな附属施設が併設されていることで、山口大学農学部でしか経験できないことがたくさんあると思います。」
A2.
もちろんです。農学部に進学する動機としては、「農業に関することがしたい」という意思だけで十分です。具体的に何が興味深いか、何ができるかについては、入学後しっかりと学んで徐々に目標を定めて、未来設定をしていきましょう!
A3.
理学部では知識の探求自体が目的で、役に立つ・立たないは重視されませんが、農学部では「観察、実験により分かったことをいかにして人の生活に役立てるか」ということを重視する傾向があります。たとえば、理学部では植物の光合成のメカニズムを解明すること自体が大きなテーマになりますが、農学部ではその研究結果を効率の良い生物生産にどのように結び付けていくかを考える研究が盛んに行われています。
A4.
「生物資源環境科学科」では、「農学の素養を身につけ食料・環境問題に取り組む食と緑のサイエンス」をテーマに、「流通」「食糧生産」「管理」「環境」の観点から、実際の農業現場で起こる諸問題を生物学や環境科学、人間科学的視点から解決し、次世代の食料生産技術の開発や社会の発展に貢献するための教育と研究を行っています。教育職員免許状高等学校教諭1種(農業)の資格が取得できます。
「生物機能科学科」では、「生物の機能(はたらき)を学び応用するサイエンス」をテーマに、動物、植物、微生物の生命現象解明、機能解析、遺伝子組換えといった基礎的研究から食糧生産、有用物質生産、環境修復といった応用研究まで、化学とバイオテクノロジーを身につけ、人類の健康や環境の改善に役立てる教育と研究を行っています。食品衛生管理者、食品衛生監視員、毒物劇物取扱責任者の資格が取得できます。
農学部での修学により、生物を育てる・利用するための知識や技術、食・生命・環境に関する課題に対する柔軟な解決能力を幅広く身に着けることができるので、卒業後は幅広い分野での活躍が期待されます。生物資源環境科学科では公務員や食品関係の製造業、農業関係の職種が多く、生物機能科学科では、半数以上が修士課程に進み、就職先は化学・薬品関係の製造業が多い傾向にあります。
A5.
最先端の研究を通じての地域への貢献は、山口大学農学部の強みとして挙げられ、非常に多岐にわたる地域連携が行われています。学部としての取り組みもあれば、教員個々での連携もあります。学部としては、山口県農林総合技術センターと多くの連携を行なっています。分野としては、園芸特産、土地利用作物、環境、病害虫、農山村(地域振興、鳥獣害、流通)、畜産、森林林業、人材育成に分かれています。昨年度からは山口大学とJAとの連携も始まりました。また、多くの教員が連携を深めています。
代表して、山口県での新ブランド食材・食品の開発に深く関わっている生物機能科学科・有機化学教育研究分野の赤壁先生に話を聞きました。「山口大学農学部の研究者が主体となり、山口県の豊かな農水畜産物に注目した新ブランド食材・食品の開発を目指し、「山口食2プロジェクト」を立ち上げています。その取り組みとして、自治体、県の研究センター、県内の食品関連企業および農学部が企画から開発、製造、流通に至るまでを連携して食材・食品を開発し、毎年関係者の交流会も開催しています。また、農学部の研究者が地域連携によって開発した山口県の新ブランド食材「柑味鮎(かんみあゆ)」を紹介するため、山口大学が後援となって毎年「あゆの日まつり」を開催しており、県内外から700-1,000名くらいの参加者があります。農学部の学生もおまつりのスタッフとして協力しています。」
A6.
いずれの学科も1年次から4年次にかけて全部で20近い実験・実習を準備しています。1年生では、共通教育で、生物学実験・化学実験・物理学実験があります。生物学実験は必修です。2年生で基礎実験、2−3年生で応用実験があります(生物資源環境科学科では10個、生物機能科学科では15個)。また、生物資源環境科学科では基礎農場実習・実践農場実習・地域農業実習があります。その中には必ず受けてもらう必修のものから、様々な興味や希望によって選択して受講できるものがあり、学生によって異なりますが、だいたい8個から10個程度受講するようです。最後に4年生になると通年で卒業論文としてまとめてもらう卒業研究まであります。現在、いずれの学科もよりよい実習・実験のためのカリキュラムを考え中です。
A7.

学生実験や演習は午後の半日を使って行われるものが多いですが、中には何日かにわたって一つの実験をする場合もあります。また、卒業実験などは時間が限られておらず、何日もかけて実験を行うものもあります。

A8.

現在は、英語以外の外国語は学ぶ授業はありません。

A9.

山口大学農学部では、非常に多岐にわたる教育・研究を行なっています。

それぞれの教員の研究内容の詳細は、山口大学農学部HPからダウンロードできる「研究紹介冊子(PDF)」に掲載されています。

また、いくつかの研究内容については夢ナビライブコンテンツとして公開されています。

A10.

山口大学農学部では、非常に多岐にわたる教育・研究を行なっています。

授業のシラバスや「研究紹介冊子(PDF)」を見ていただくと、どのような分野があるかわかります。

授業のシラバス→https://www.kyoumu.jimu.yamaguchi-u.ac.jp/Portal/Public/Syllabus/

「研究紹介冊子(PDF)」→Q.9をご覧ください。

A11.

多くの授業や研究内容が幅広くSDG’sと関連しています。授業のシラバス「研究紹介冊子(PDF)」にはそれぞれの授業内容や研究内容がSDG’sのどの項目に当てはまるかの記載があります。ぜひチェックしてみてください。
Q.10を参照してください。

A12.

宮田学部長に答えていただきました。

「山口大学農学部は、これから5年間で、これまで以上に世界に誇れる研究成果を上げるとともに、地元のニーズに的確に応えることができる学部を目指します。10年後には、グローバル化および地域再生の拠点となり、地域になくてはならない地元の大学・学部として県民の皆さんに広く認識してもらうようになります!」

A13.

山口大学農学部の関連施設としては、附属農場、植物工場、中高温微生物研究センターがあります。それぞれの施設の紹介は山口大学農学部HPの「フォト・ムービーギャラリー」の中で紹介されていますので、ぜひチェックしてみてください。

A14.

生物資源環境科学科では3年生の7月から、生物機能科学科では3年生後期からそれぞれ希望する研究室に配属となりますが、それまでの成績が1番の学生から順に希望研究室に割り振っていきます。ですので、成績の良い学生は希望研究室に行ける確率が上がりますが、そうでないと難しくなります。

A15.

授業の中には他学部・他学科と合同で行うものもあります。

A16.

生物資源環境科学科・作物学教育研究分野の高橋先生に聞きました。「農学部では、お米づくりについても、お米の品種改良についても学べます。お米を作るためには作物のイネについて学ぶだけでなく、イネをとりまく水、温度、光、土、肥料、病気、害虫、雑草なども広く学ばなければなりません。さらに田んぼにどのように水を送るのか、どのような機械で田植えをし、どのような機械で収穫するのか、どこでどんなお米ができて、どのように売れば良いのかなども知らなくてはなりません。そういうことをすべて学べるのが農学部です。最近は、地球温暖化で夏がとても暑くなってしまい、ほんとうであれば暑さに強いはずのイネが高温障害を起こして、稔りが悪くなっています。こうしたことから、暑さに強いイネの品種改良が行われています。今後、さらに様々な気候変動・環境の変化が予想されます。そうしたことに応えていけるような新しい品種を作っていくことが求められています。農学部を卒業して、さらに大学院を出て研究者になってお米の品種をつくる仕事をしている人もいます。」

A17.

生物資源環境科学科の野菜園芸学教育研究分野の執行先生に答えていただきました。

「品種改良に興味関心があるとのこと、大変嬉しく思います。「品種改良」を少し難しい言葉で言い換えると、「育種」という用語を使います。農学部の講義の中には、「育種学」というものがあり、品種改良関連事項は全て講義の中で学ぶことができます。しかし、育種学をしっかり理解するためには、遺伝学の基礎知識が必要になります。そこで、本学では、2年前期より、遺伝学の基礎を学ぶ授業が準備されており、学年が進行するにつれて深く育種学を学んでいけるようなカリキュラムを提供しています。詳しくは、以下の通りです。

2年前期 遺伝学とバイオテクノロジー(生物を理解し利用する上で必要不可欠な遺伝学の基礎知識およびその応用としてバイオテクノロジーについて学ぶ。)

2年後期 動物遺伝育種学(動物の品種改良について、基礎から応用まで学ぶ。広島大学の先生が講義をします。)

3年前期 植物育種学(植物品種改良の原理と方法に関する基本的事項を学ぶ。)

昨今の品種改良の目標として、農産物の収量増加だけでなく、耐暑性、耐乾性などの非生物的ストレス耐性、また、害虫や病原菌に対する抵抗性、すなわち、生物的ストレス耐性を作物に持たせることも重要視されています。したがって、農業気象学、農地環境工学、応用昆虫学、植物病理学などの他の講義でも育種学を学ぶ上で役に立つ基礎知識を得ることができます。農学部は学ぶ学問範囲が広いですが、その分、大きな発想で品種改良を捉え、地球規模の問題解決に役立つ育種プロジェクトを行うことに役立ちます。一緒に、山口大学で品種改良研究を行いましょう!」

A18.

農学部附属農場長の荒木先生に聞きました。「基本的には2年生の実習からスタートですが、本気なら1年生でも可能です。今の4年生は1年生のころに自主活動のサークルを作って、農場の先生と話し合って栽培計画を作り、野菜作りなどをしました。しかし、農場の活動は日々継続が必要なので、責任を持って取り組むことが重要です。」

A19.

農学部附属農場長の荒木先生に聞きました。「大学指定のものはありませんが、実験では白衣の着用が義務付けられていますし、農場実習では動きやすい汚れてもいい格好をしてください。作業着には指定はありません。安全を確保するため、長袖長ズボン、長靴、帽子、手袋などを各自で準備してもらっています。」

A20.

農学部附属農場長の荒木先生に聞きました。「2年生の基礎農場実習や実践農場実習では、数回、日常管理や堆肥づくりなどで牛と触れることがあります。コアに管理などを行う場合には、3年生の地域農業実習(課題を自分で決めて実践する)を受講するとよいでしょう。共同獣医学部の授業の課題としてポニーやヤギが飼育されています。鳥などはいません。」

A21.

農学部附属農場長の荒木先生に聞きました。「正確に言うと、農場で生産したイモを原料に、地域の酒造会社さんで仕込みの実習をしています。同様に、酒米も生産しており、地域農業実習や研究室の活動として、酒造会社さんでいろいろさせてもらっています。酒造方法だけでなく、地域の企業の取り組みを知ってもらうということも狙いにしています。」

A22.

農学部附属農場長の荒木先生に聞きました。「ブドウ、モモ、ユズ、クリ、ウメ、です。果物というか野菜になりますが、メロン、スイカなども生産しています。イチゴやイチジクは現在試行中で、近年中に実習に導入していきます。」

A23.

農学部附属農場長の荒木先生に聞きました。「ゲンゴロウ、タイコウチ、ミズカマキリ、ホタル、各種ヤゴ、ホウネンエビなど一通りいます。」

A24.

農学部附属農場長の荒木先生に聞きました。「個人の活動として農地は貸し出していませんが、農業体験サークルなどを作ってしっかりと運営してくれる場合には、農場教員が世話役になってくれるので、野菜などを栽培したりする学生もいます。地域農業実習では、教職員が課題とした作物や野菜、果樹などの生産方法をしっかりと教えてくれます。」

A25.

生物資源環境科学科の応用動物生態学教育研究分野の細井先生に答えていただきました。

「農学部的な観点からは、田畑における農薬の影響を調べる必要が生じた場合、動物相に目を向けることも重要なので、昆虫のほかカエルなどの小動物を研究対象にする可能性はありますが、現在両生類や爬虫類を専門にしている先生はいません。」

A26.

生物資源環境科学科の昆虫学教育研究分野の竹松先生に答えていただきました。

「研究室名に「昆虫」とついているのは、生物資源環境科学科の昆虫学研究室や分子昆虫学研究室です。授業も、応用昆虫学、応用昆虫学実験があります。これ以外にも、昆虫と植物の関係、昆虫機能、昆虫食の研究など昆虫を材料に研究をしている研究室はたくさんあります。」

A27.

生物機能科学科の食品機能化学研究室の井内先生に答えていただきました。

「本研究室では、昆虫食をただ単に食糧危機に備える代替食・代替タンパク質としてではなく、食べることで健康増進・病気予防に寄与する機能性食品として考えています。そして実際に機能する含有成分の分析を行い、培養細胞実験・動物実験を通して昆虫食の認知と普及を目指した研究を行っています。養殖は専門的に行っているわけではありませんが、今後、エサと含有成分の関係など、昆虫養殖に関する研究も必要になってくるとは考えています。実際に食べたりする機会は多くありますので、調理は趣味で工夫して行っている感じです。

卒業研究や大学院での研究は生物機能科学科で行うもので、生物資源環境科学科とは別になります。時々イベントで昆虫試食会などを開催していますが、その時には他学科や他学部の学生にも手伝って貰ったりしています。」

A28.

情報処理分野の授業を担当されている荊木先生に答えていただきました。

「山口大学では、データサイエンス教育に力を入れていますが、1年次には、まず、メール送受信、文書作成(Word)、表計算(Excel)、プレゼン資料作成(Powerpoint)などの技術を学び(確認し)、その後、2年生では、プログラミングやExcelでのデータ分析などを学修します。3年次以降では、それらのスキルを学生実験や卒業論文研究で活用していきます。よって、最低限、Word、Excel、PowerPointに関しては、一通り、使ったことがある状態にしておいた方がよいでしょう。あとは、最近の傾向として、パソコンのキーボードの操作が苦手な人も多いので、(記号の入力法なども含め)慣れておくと良いと思います。そして、パソコンが苦手という意識をなくしておくことが、一番大事かもしれません。」

A29.

実験実習科目は、共通教育や高学年の専門課程でたくさん用意されています。この中には、必修科目と選択科目があります。必修科目の実験は、修得しないと進級や卒業に影響が出ます。また、選択科目は、個人の興味に応じて選べますが、総単位数が決められている場合があります。専門課程の実験実習科目の内容については、シラバスで検索できます。実験実習の受講について何らかの心配がある場合は、入学後、個別にご相談ください。

A30.

生物資源環境科学科の昆虫学教育研究分野の竹松先生に答えていただきました。

「もちろんいます。しかし、4年間を通じて昆虫と接する機会が増えて、克服する学生もたくさんいます。昆虫が苦手でも大丈夫ですが、この機会に苦手を克服してみませんか!」

A31.

申し訳ありませんが、個別の施設見学は受け付けておりません。それぞれの研究室でどのような研究を行っているかを冊子で紹介してますので、「山口大学農学部の研究紹介」をご覧ください。また、オンラインオープンキャンパスでも研究室紹介動画を公開していますので、ご覧ください。

研究紹介冊子 → Q.9を参照してください。

受験について

A32.

山口大学農学部には「教育理念」「目標」「アドミッションポリシー」があり、山口大学農学部HPに掲載されています。

アドミッションポリシーに求める学生像や大学入学までに身につけておくべき教科・科目等が掲載されていますので、よく読んでください。

A33.

各選抜の学生募集要項に採点・評価基準を載せていますので参考にしてください。学生募集要項は本学入試課のホームページに掲載しています。

また、各学科のアドミッションポリシーも確認してください。Q.32も参照してください。

A34.

農学部では、一般選抜(前期日程および後期日程)、学校推薦型選抜、帰国生徒入試、私費外国人留学生入試を実施しています。各選抜における試験科目や大学入学までに身につけておくべき教科・科目等については、令和5年度入学者選抜要項に載せていますのでご確認ください。

令和5年度入学者選抜要項

また、各学科のアドミッションポリシーも確認してください。Q.32も参照してください。

A35.

ありません。

A36.

アドミッションポリシーが学科により違うので、学科ごとに特色があります。

生物資源科学科を志望する場合は、先ず、農学に関心を持ってください。例えば、農水省のホームページにある農業白書などを確認するといいかもしれません。テーマについての知識の有無でとっつきやすさが全く異なると思います。また、読みやすい作文を書く訓練をしてください。そのためには、市販されている小論文の書き方の教科書をよく読んだり、過去問を見ながら、解いてみて、周りの先生や同級生の感想をもらうという方法もあります。

生物機能科学科を志望する場合は、農業や作物生産にとどまらず、身の回りの食・生命現象・環境に関するキーワードが載ったニュース(ネットでもいいので)について、アンテナを張っておくことが必要です。その理解のためにも、理系全般の基礎学力が必要になります。

 

まずは、過去問を解いてみてはいかがですか?以下のリンクから学校推薦型選抜の過去問が請求できます。

山口大学HP→資料請求
https://www.yamaguchi-u.ac.jp/admission_2/request/index.html#link05

A37.

両学科とも入試科目で生物は必修になっていませんので、生物を選択していなくても授業についていけるようなカリキュラムになっています。

A38.

申し訳ありませんが、一般選抜の個別学力検査における科目選択者の割合については公表しておりません。

A39.

両学科とも学校推薦型選抜Iの募集要件には物理選択であることは入っていませんので、受験できます。

A40.

数学概論の担当している荊木先生に答えていただきました。

「現在、山口大学では、データサイエンス教育に力を入れていて、農学部でも、学修に数学の考えや計算が必要な場面が増えていますが、要求される内容は基礎的なことなので、1年次に開講される科目「数学概論」でしっかり(予習復習が重要です)と学べば、高年次での学修には、支障はありません。これまでも、数学が苦手という学生さんは結構いましたが、判らない場合は、教員に質問に行くなど、積極的に学修することで、克服していました。」

A41.

生物と化学が基本です。また、生物と化学をより深く学ぶためには、数学、物理および英語もとても重要です。高校での勉強をしっかり理解し、まず基礎となる力をつけてください。また、日ごろから、周りの自然をよく観察することも大切にしてください。

卒業後の進路や資格について

A42.

化粧品関係の企業へ就職した卒業生はたくさんいます。ただし化粧品開発や研究職には博士課程レベルの知識が必要になると思います。また、化粧品と一口に言っても、食品や農業、健康と幅広い分野に関わってきます。「化粧品学」のような授業はありませんが、ほとんどの授業が化粧品に関連する知識が含まれています。また、山口大学農学部は、多種多様な研究をしている先生たちで構成されていますので、多様な角度で学習し、多様なゴールを選ぶことができます。

A43.
まとめてお答えします。
山口大学農学部HPでは昨年度の就職状況を公開しています。そちらを確認ください。
農学部 卒業生 就職・進路状況
昨年度の卒業生の場合だと、就職内定率は98%で、大学院への進学率は生物資源環境科学科17%、生物機能科学科48%でした。主な業種として、公務員、製造業(食品・化学・薬品・その他)、卸・小売業、サービス業等があります。就職先も掲載しています。
地方での就職先としては、地方公務員(県や市など)、地方の食品産業や農業法人などが挙げられます。

また、山口大学農学部HPには「卒業生の声」として、卒業後に活躍している先輩たちのコメントを見ることができます。

卒業生の声
A44.
まずは、教員免許を取ることが必要です。高等学校教諭一種(農業)の免許を取れるのは、生物資源環境科学科のみです。農業高校の先生は、色々な科目を教えなければなりません。そのため、農学部でしっかりと農業について4年間学ぶことが重要です。
A45.

山口大学農学部では、学芸員の資格取得のためのプログラムを用意していません。

A46.

食品開発に関しては、食糧生産から食品の成分まで多岐にわたる知識が必要です。どちらの学科が有利ということはなく、さまざまな側面の学習をして、基礎知識をしっかり身につけることが重要です。

また、生物機能科学科では、「食品衛生管理者、食品衛生監視員」の資格を取得することができます。
A47.

生物資源環境科学科では、「高等学校教諭一種(農業)」、生物機能科学科では、「食品衛生管理者」、「食品衛生監視員」の資格を所定の単位を取得することによって得ることができます。

また卒業後に実務経験を経ることによって、「普及指導員」の受験資格を得ることができます。

A48.

公務員試験の勉強時間は、学年が進むに従って卒業研究などの時間が必要なので、難しくなります。ちょっと早いかもしれませんが、1年生の後半から少しずつ始めるといいと思います。

公務員試験は、出題範囲が非常に広く、大学の学びで独学すること自体非常に困難です。大学内に生協と大原予備校の2つの公務員受験予備校があります。
A49.
自治体によって、応募要件が異なります。あなたが受験したい自治体・官公庁の要領を確認してみるといいでしょう。
A50.

農学部では、5月と10月に就職支援セミナー、12月と2月に農学部生の採用を希望する企業を集めた就職説明会「農学部day」を開催し、学生の皆さんが希望する職種・業界に就職できるようサポートしています。また、就職情報室では各種求人情報だけでなく就職試験関連の書籍やセミナーの案内等をいつでも閲覧することができます。また、全学の就職支援室では、就職に関する情報提供や業界・企業研究会の開催、個別就職相談などを行っています。

詳しくは大学案内の就職・キャリア支援のページをご覧ください。

〇山口大学 大学案内「就職・キャリア支援」
https://www.d-pam.com/yamaguchi-u/2210755/index.html#target/page_no=31

学生生活について

A51.

山口大学農学部では、ノートパソコンの所持を必須としています。山口大学では、毎年推奨ノートパソコンを選定しており、ご案内は、主に合格通知時(学校推薦型選抜Ⅰ合格者は3月)に行っています。ご案内に従って新たに購入されても構いませんし、必要とされる機能やスペックを備えていれば、事前に個々で準備されても構いません。

また、白衣は学生実験には必須なので、各自で準備してもらいます。

A52.

農業高校出身の学生に聞きました。

「僕は、基礎的な実験や実習が非常に役に立ちました。農業高校では普通に知っている用語でも普通高校では知らないということが多くあり、これは大きなアドバンテージだと思います。高校での学科や専攻は、進路を決めたり専門的な思考を高めるのには役に立ちます。ただ、大学での専攻と高校での専攻は似たような名称でも内容は大きく異なるので、大きなアドバンテージというわけではないと思います。」

A53.

山口大学には、「体育会」「文化会」「大学祭実行委員会」合わせて52の大学公認団体が存在し、多くの学生が活発に活動しています。また、それ以外にも同好会・愛好会・研究会など100を超える団体が独自の活動を行なっています。

詳しくは大学案内のキャンパスライフ クラブ・サークル編をご覧ください。

〇山口大学 大学案内「キャンパスライフ クラブ・サークル編」
https://www.d-pam.com/yamaguchi-u/2210755/index.html#target/page_no=23

A54.

アルバイトは1年生の7月から可能(学生生活の手引き記載)になります。学業に差しさわりのない範囲内で行うようにしてください。

A55.

吉田キャンパスには男子寮2棟と女子寮2棟の計4棟の学生寮があります。

詳しくは大学案内のキャンパスライフ 学生生活サポート編をご覧ください。

〇山口大学 大学案内「キャンパスライフ 学生生活サポート編」
https://www.d-pam.com/yamaguchi-u/2210755/index.html#target/page_no=17

A56.

農場主催のイベントである農場祭(収穫祭)が12月に開催されます。

また、毎年開かれる若手研究者セミナー(Young Scientist Seminar, YSS)は農学部の大学院生も主体的に関わっています。留学に興味がある学生はぜひ参加をしてみてください。

A57.

毎年若干の差はありますが、ほぼ1:1です。

A58.

山口大学農学部の学生はおおよそ1/4が山口県出身者で、残りの3/4が県外からの学生です。県外からの学生は一人暮らしです。県内出身でも、実家が山口市から遠い学生は一人暮らしです。そのため、山口大学には学生寮も充実しており、また大学の周囲にはたくさんのアパートがあります。

A59.

現在はコロナ禍のため活動が自粛されていますが、コロナ禍以前では「キャンパスてくてくツアー」を実施したり、地域で実施される山口祇園祭市民総踊りに参加したりしていました。

〇キャンパスてくてくツアー
https://www.ext.yamaguchi-u.ac.jp/chiiki/chiikirenkei/tekutekutour/tekutekutop.html

A60.

国際交流担当副学部長の執行先生にお話を聞きました。

「現在、コロナ禍につき全ての留学プログラムの実施を控えていますが、コロナ禍以前の令和元年度までは、日本学生支援機構 海外留学支援制度(協定派遣)プログラムを行なっていました。本制度では、山口大学農学部に在籍している学生をタイ、インドネシア、ベトナム、台湾の国立大学との学生交流に関する協定等に基づき、各大学等に約2か月間派遣する支援事業を実施しています。人数が多い時には、約20名の学生を夏休みの期間を通じて派遣しました。この支援を受けるためには、学業成績とTOEICのスコアを高くしておく必要がありますので、大学入学後もモチベーションを高くして様々なことに取り込んでいく必要があります。基本的に、学部4年生と大学院生を派遣対象学年としていますが、場合によっては学部23年生も支援対象となります。この派遣を通じて、沢山の海外の学友とともに多くの未知の経験をすることができ、帰国後はより一層「世界に向けてチャレンジする意欲」が高まります。これらの経験を通し、令和2年4月1日開設された山口大学・カセサート大学国際連携農学生命科学専攻に大学院生として進学する学生もおり、現在4名が本専攻で国際性豊かな研究・教育システムでの学びを進めています。コロナ禍が収束すれば、更なる海外との関わりを増やすことを考えており、欧米の大学との連携強化も進めています。今後の山口大学農学部の国際交流事業の進展に期待してください!」

また、農学部のホームページの「在学生の皆様へ」のページに海外留学支援制度についての詳しい説明があります。そちらをご覧ください。

在学生への質問(農学部広報部員の皆さんに答えてもらいました!)

A61.

「実験器具の使い方などです。高校時代の実験経験が乏しいので、初めて使う器具があると使い方を先輩に何度も聞きました。」、「実験によっては、どれだけ調べても欲しい回答が得られないことがあることです。根気強く検索ワードを変えて調べ続ける力が大事ですね…。」、「初めて使った道具の扱い方や細かい作業、実験の時に植物のスケッチが難しいところです。」、「レポート作成です。情報社会に生きているせいか「困ったらググる」癖がついているので、書籍から正しい情報を探すのに苦戦してます…(いざやってみるとなかなか見つからないんだなぁ…)」、「レポート作成の際、参考文献は何かとか、なぜその結論に至ったのかの説明を求められることですね。突っ込まれると難しいです。」、「レポートの作成です。そもそもレポートの書き方を誰かが教えてくれるわけでもないので、いまだにどうやって書けばいいか悩むことがたくさんあります。」、「研究や実験で一番悩んだのは、本来得られるだろう結果と異なる結果が出た時に、その原因は何かを考えることです。自分の実験操作が間違えていたのか、扱った物質に問題があったのかなど、様々な方向から考える必要があります!」、「私は生物機能科学科の3年生です。機能科の研究室配属は3年生の11月からなので、まだ自分で研究を行うなどは経験していませんが、学生実験で悩んだことは実験結果の考察です。どんなことを書けば良い評価がもらえるのかわからず、今でも手探りな状態でレポートを書いています(笑)。また、生物機能科学科で行われる学生実験は個人ではなく、グループで行うことが多いです。その実験結果の発表を行うこともあるので、コミュニケーション力がない私には少しきついなと思う時があります。」

なるほど、皆さん、新しい実験器具の使い方、実験の考察の仕方やレポート作成に苦労しているようですね。

A62.

「buono!(とてもおいしいです)」
「「ボーノ」と「きらら」という2つの学食があり、とても美味しいメニューが用意されています!通常のメニューの他に、北海道フェアやアジアンフェアなどの企画フェアや期間限定のメニューがあり、目で見ても楽しめる学食が食べられます。農学部のすぐ隣に食堂もFAVO cafeもあるので便利です。」
他にも、「美味しいです。たまに味付けが濃い気もしますが。」、「美味しいです。メニューは肉料理が多いです。」、「おいしいと思います。食堂が二つとカフェがあり、週替わりでメニューが変わるためあきないです。」、「学食にしては高いですが美味しいと思います。ミールプランを使うとお得です。」、「とっても美味しいです!温玉ぶっかけうどんがおすすめです!」という意見もあります。

A63.

これは貴重な「生」の声ですね。
「化学!農学部は生物メインに見えるけど化学が必ずついてきます。「化学ができるようになればもっと楽しいんだろうな」と思いながら生きてます。個人的に有機化学がおすすめ。土壌有機物、昆虫のフェロモン、植物の防御物質、光合成色素などなど…活躍する場面がいっぱい。」、「パソコンの使い方です。ワード、エクセル、パワーポイントはある程度使いこなせるようになっているとレポート作成時に苦労しません。」、「学校の勉強なら化学です。私は化学が苦手で、農学部にはあまり関係ないと思って手を抜いていたのですが、全然そんなことなかったです。学校の勉強以外なら、Excelをある程度使えるよう勉強しておくと後々苦労しにくいかもしれません。」、「私は高校の時物理選択だったため、生物系の授業が多い農学部では少し勉強が大変です。生物選択の人がほとんどだと思うけど、生物はやっぱりきちんとやっておいた方がよいと思います。」、「数学は絶対にあるので勉強してください。」、「生物と化学だと思います。農学の専門科目になると、生物で習ったことがバンバン出てきます。生物の教科書で出てきたことを実際に実験してみたり、実習に使ったりするので、学んでおいて損は一ミリもないです!化学に関しては化学メインの授業がいくつかあるので、高校生のうちからやっておいたら多少は苦しみません。私は化学が苦手で避けていたので、特に苦しんでます、、、。」、「化学はもっとやっておけば良かったなと思います!生物だけでなく、化学系の科目が想像以上にあったので、苦手な私としては勉強するのが大変でした。」、「就活のエントリーシートでTOEICの点数を書いたりしないといけないので、英語はもっと勉強しておけば良かったと後悔しています。レポートの調べものをする時にも、全部英語の文章だったりすると本当に読む気が無くなります。また勉強とは少し違うかもしれませんが、将来を見据えて大学選びをすることはやっぱり大事だと思います。私の周りにはやりたい研究や将来就きたい仕事を高校生のうちからしっかり考えて入学している人もいるのですが、私は全く何も考えず入学してしまったので反省しました…。」

A64.

「ここには書ききれませんが、何事もチャレンジさせていただけるところです。」、「ユニークで面白い先生が多いところです。」、「真面目な人が多いところでしょうか…。あまり授業をサボったりする人はいない印象です。」、「生物資源環境科学科では、広い農場を使って実習をするので楽しいです。先生や友達とわいわいしながら実習をしていて、楽しみながらしっかり学べていると思います。」、「幅広く学べること。」、「オープンキャンパスで見学した方もいるかもしれないですけど、広い農場がキャンパス内にあるところです!生物資源環境科学科は二年生から実習があり、キャンパス内の農場を生かして様々なことを学ぶことができます。」、「山大農学部のいい所は、沢山あるのですが、生物系や化学系の幅広い分野を学べるところが特にいい所だと思います。それぞれの先生が異なる分野を研究されていて、自分の好きな分野がきっと見つかると思います!また、分からない所があっても相談に乗ってくれる優しい先生が沢山いらっしゃるところもいい所だと思います!」、「生物機能科学科のことしか詳しくお伝えできず申し訳ありませんが、機能科は微生物やタンパク質、植物、遺伝工学、有機化学だけでなく昆虫食や海洋生物、筋肉について研究されている先生もいます。学びたいことがあまり決めきれない方も入学してから興味のあることに出会える可能性が高いと思います。もし、山口大学の農学部で入りたい研究室が決まっている方は、「先生の定年」は注意した方が良いかなと思います。この先生の研究室に入りたい!と思っても、先生が定年を迎えてしまうと研究室に入れないということを私も入学して知りました。」

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学科、学年、部活やサークル、バイトの有無、自宅生か一人暮らしかによってもさまざまだと思いますが、参考に先輩たちの1日を聞いてみると、、
「学年によるかな…あと大学は自分で授業が選べるので生徒ごとに違うかなぁ…という印象ですかね…」、「2年前期では午前中は授業、午後は空きコマor実験・実習というのが主でした。夕方からアルバイトを入れている日もあります。」、「2年生(ほぼ専門科目を履修するようになる学年)は実験・実習のある日を除けば午前中で授業が終わることが多いです。私はそれから部活の個人練習に行っていますが、この時間にアルバイトをしている人も多いと思います。」、「曜日によるけど、授業が終わったらバイトをしています。空き時間を有効に使ってバイトをしたり、課題を終わらせたりして過ごしています。」、「一年生は一日中授業のことが多いが、2年以降は午前授業午後実験というスケジュールが多くなる。」、「一年生は共通科目が多くて、割と一週間がぎゅっと詰まっていたなぁと二年生になって思いました。二年生からはほぼ専門科目で週何回かはお昼前に終わります。でもこれは、自分がとる講義や前期と後期、学部、学科によっても変わってきます。学校が終わった後は、勉強やバイトをしたり、友達と遊んだりと自由に過ごせますよ~。」、「人それぞれ選択する科目が違ってくるので、一日のスケジュールは履修する科目や実験が多いと、忙しくなります。一概には言えないのですが、大体一限から授業が入っていることが多いので、朝は頑張って起きて授業に出ています!履修する科目や実験は、自分で選択出来るので自分の好きな分野を幅広く学ぶことが出来ます。」、「1年生の授業の時間割が無くて大変申し訳ないです。1年生は共通棟で行われる共通教育科目(英語の授業や、他学部の先生などが行って下さる授業、また大学生の授業に慣れるためのパソコンの授業やプレゼンを経験する授業などがあります。)と、選択科目(生物、化学、物理、地球科学、数学の授業や、生物・化学・物理の各実験のことで、取らないといけない数は決まっていますが、好きなものを選べます。なので多くの人が生物、化学の授業で必要な単位を取っていましたが、高校生の頃、物理選択だった人は物理を選んでいました。)があります。1日に多くても4つ授業があるくらいのスケジュールでした。2年生の後期と3年生の前期は午後が空白になっていますが、この時間は応用実験が行われていて、これも取らないといけない数は決まっており、人数が多すぎると抽選になりますが、好きな実験を選べるという風になっています。※毎年、時間割や行われる科目は少しずつ変わります。また私は取らなかった授業もたくさんあるので、あくまで参考程度に見てもらえると助かります。」

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これもまた、人によってさまざまですね。

・「ぬ…難しいですね…(笑) 私自身は入学時、何をしようか迷っていた者なので…。

・3年間学んだ今も夢というほど輪郭がはっきりしていません。でもこれでよかったのでは?と少し思っていたり…いろいろな先生のお話を伺ったり自分で調べたりしながら、あれもいいな、これもいいなと迷うのも楽しいですよ。農学部で過ごす4年間で自分の夢を探すというのも全然ありだと思います。皆さんの夢は決まっていますか?」

・「就農して一攫千金」

・「まだぼんやりとしか決まっていないのですが、家畜の飼料の研究・製造をする会社に勤めたいなと思っています。家畜が食べたものは私たちも間接的に摂取することになるため、その安全性を管理することは、人間が将来発症する病気の防止につながるのではないでしょうか。…と、偉そうなことを書いてみましたが、単純に私は食べることが好きなので、安全かつ美味しい食品の生産に関わりたくてこういった仕事に就くのを目標にしています。」

・「社会の歯車として働くことですかね(遠目)」

・「まだはっきりと決まってないですが、私は農家さんよりなことをしたいなと思っています。まだとても曖昧です、、、。」

・「夢はあまりはっきりしていないので、授業や研究を通してなりたいものを見つけていきたいと思っています。農学部は農家、農薬を作る人、食品系などいろんな可能性があってかなか決められないから少し迷ってしまいそうです(笑)。」

・「私は、特に夢はハッキリしていなくて、残りの大学生活でまだまだ沢山のことを学びながら考えていけたらいいなと思っています。大学生活では、授業、部活・サークルやバイトなど、沢山のことが学べ、色々な人と関われる機会があるので、大学生活を楽しみつつ様々な経験を通して、夢を探すのもありかなと個人的には思います!」

・「研究室に配属されると気が変わるかもしれませんが、今は4年生で卒業して就職したいと考えています。夢とは言えないですが、しっかり働いて自立できるようになることが目標です。なので今は社会人になって後悔しないようにいろいろな企業を知って、私でも長く続けられそうな仕事内容は何かを考えています。」

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