山口大学農学部 農学部

本学への寄付

附属農場

附属農場は吉田キャンパス内に広がり、約28haの敷地内は水田、畑地、果樹園、林地、放牧地が広がり、溜池が点在し農場が一つの流域を形成していることが大きな特徴です。ここでは農地や果樹園などのフィールドを活用した教育・研究が行われ、また、近隣の幼稚園や小学校における環境教育や食農教育の場としての機能も担っています。

概要

山口大学農学部附属農場は、1952年(昭和27年)に農学部専門課程が下関において開設され、それに伴って実験実習農場が設置されたことに始まります。山口大学統合移転(1966年完了)の際に、現在の山口市吉田地区に移転しました。農場が設置されているエリアは、吉田キャンパスのうち自然豊かな約28haを占め、水田(2ha)、畑地、各種の果樹園、畜産施設、放牧地、採草地、ため池や里山など、農業に関わる様々な要素で構成されています。ここでは、本学学生に対してフィールドを活用した教育・研究が行われているほか、市民向けの講座(公開講座)や幼稚園児~中学校生に食農教育プログラムを提供しています。

 

附属農場では、以下の教育活動、研究活動、地域貢献を進めています。

〇教育活動

農学部学生や大学院生(創成科学研究科)に対しては、「西日本という地理的環境の中で営まれる農業のしくみや原理が分かる農場」をテーマに、土地利用型農業(稲やムギ、大豆など)、露地野菜(タマネギ、ハクサイなど)、施設野菜(トマト、メロン、イチゴなど)、果樹(ブドウ、モモなど)、畜産(和牛子牛の生産)を軸に、様々な実習を行っています。最近では、スマート技術やDX技術を取り入れた栽培管理や農場運営にも取り組み、次世代の農業生産をイメージできる教育施設づくりを進めています。

〇研究活動

農場担当教員を中心に、フィールドを活用した研究が進められています。例えば、農場で活動する栽培学研究室では、全国の大学でも珍しくコムギの栽培生理や栽培技術を対象に研究をすすめ、農林水産省委託研究事業にも参画して、コムギの新しい高品質多収化技術に取り組んできました。農場に所属する研究室では、山口県農林総合技術センターなど地域の研究機関と連携して、農業の課題解決に向けた研究を進めています。

〇地域貢献

大学生以外の市民や生徒らが、食や農を学ぶことができるように、体験実習や公開講座を実施しています。また、山口県萩市見島の国指定天然記念物「見島ウシ」の分散飼育(感染症にならないように隔離して育てること)や子牛の繁殖にも協力しています(農学部HPに説明動画があります)。

 

農場では、上記の活動を通じて様々な農産物を生産しています。野菜や米、果実などの生産物は、大学内の生協売店で定期的に販売しています。また、大学オリジナル清酒「長州学舎」(平成20年発売開始)や山口大学実習応援芋焼酎「要助」(令和3年発売開始)の原料となる酒米や紅いもも生産しており、協力して下さる酒造会社で視察研修も行っています。

 

これらの活動の一部は、農学部HPの「フォト・ムービーギャラリー」でも紹介しています。また、農場公式インスタグラムでも日々の活動を配信しています。よかったらフォローしてください。

 

沿革

昭和19年1月 山口県立山口獣医学校設立される(山口県吉敷郡小郡町)
昭和20年3月 山口県立獣医畜産専門学校と改称
昭和23年12月 下関市長府町に移転する
昭和24年5月 山口大学設置に伴い、山口県立獣医畜産専門学校を母体として、山口大学農学部が創設される
昭和25年4月 山口大学農学部附属農場として、下関市大字乃木浜(70,054坪)の国有地を借上げる
昭和27年3月 山口県立獣医畜産専門学校の閉校に伴い、清末牧場(13,027坪)を農学部附属農場に移管する
昭和28年9月 下関市大字才川の岡村果樹園(6,454坪)を借上げ附属農場の一部として使用する
昭和41年11月 山口大学の総合整備計画により、農学部が山口市大字吉田の現在地に移転し、新農場設立の準備をする
昭和42年11月 乃木浜農場、才川果樹園及び清末牧場は閉鎖され、山口市大字吉田の山口大学構内に附属農場が開設され現在に至る
平成22年4月 教育学部附属農場を農学部に移管し農学部附属農場菅内分場とする

問い合わせ先

〒753-8515
山口県山口市吉田1677番地1
山口大学農学部附属農場 事務室
電話  083-933-5923
FAX 083-933-5925
メール ag297@のあとにyamaguchi-u.ac.jp

(菅内分場)
〒753-0214
山口県山口市大内御1700番地1(菅内幼稚園となり)

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