国際総合科学部 国際総合科学科
山口大学国際総合科学部では、ディプロマ・ポリシーに掲げる人材を養成するために、共通教育と専門教育の内容を統合して4年一貫の教育課程を編成し、教育内容、教育方法、学習成果の評価についての方針を以下に定めます。
1．教育課程・教育内容
- 国際総合科学部の教育課程は2年次後期から3年次前期の1年間のグローバルイヤーをはさんで、大きく前半と後半に二分されます。前半には主として「基盤科目」を、後半には「展開科目」、「キャリア・デザイン科目」を配置します。また、4年間を通じて「コミュニケーション科目」、「創造支援科目」、「課題解決科目」を配置します。
- 「基盤科目」は、主としてディプロマ・ポリシーの「（1）幅広い学識とその活用能力」「（3）デザイン思考と課題解決能力」と「（4-1） 科学的思考・推論力と知的財産の活用力」に対応し、科学技術、思想・文化、政治・経済の各領域に関する基本的知識、科学技術リテラシー、デザイン思考を修得することを目的として設定された科目群です。
- 「展開科目」は、基盤科目で培った科学技術及び文化・社会に関する知識・理解を深めるとともに、主としてディプロマ・ポリシーの「（4）新たな価値を創造する力と調整・統合能力」に対応し、学生の志向性に応じて能力を発展させることを目的として設定された科目群です。
- 「コミュニケーション科目」は、主としてディプロマ・ポリシーの「（2）コミュニケーション能力」に対応し、単に語学力に留まらず、多文化理解能力、自己省察能力、共働力を涵養し、他者の意向を推し量り、また同時に、自らの考えや疑問を分かりやすく正確に他者に伝える能力を修得することを目的として設定された科目群です。
- 「創造支援科目」は、主としてディプロマ・ポリシーの「（3）デザイン思考と課題解決能力」に対応し、課題解決のために必要なスキルをそれぞれのレベルに応じて修得することを目的として設定された科目群です。
- 「キャリア・デザイン科目」は、ディプロマ・ポリシーの「（1） 幅広い学識とその活用能力」「（2） コミュニケーション能力」「（3）デザイン思考と課題解決能力」に幅広く対応し、実社会における様々な問題について考察するとともに、そこで活躍するための基礎的な力を高めることで、実践的な課題解決能力を涵養することを目的として設定された科目群です 。
- 「課題解決科目」は、主としてディプロマ・ポリシーの「（3）デザイン思考と課題解決能力」及び「（4）新たな価値を創造する力と調整・統合能力」に対応し、実践を通じ高度な課題解決能力を修得するとともに、実践的に活躍することができる能力を涵養することを目的として設定された科目群です。
2．教育方法
- 各科目群を通じて、学生の学習効率を高め、単位制の実質化を図り、かつ自発的な履修を容易にするために、教育課程においてクォーター授業、CAP制及びナンバリングを全面的に採用します。
- 入学直後の授業では、「アカデミック・スキル科目」「スタートアップ科目」において、学修の基礎となるスキル、基本的な学び方を修得し、新入生が支障なく学生生活に入れるように配慮します。
- 学生の主体的かつ実践的な学びを推進するために、アクティブ・ラーニング（フィールドワークを含む。）教育を行います。
- 「課題解決科目」は、少人数でのグループワークを中心とした演習形式で行われます。基礎的な能力の修得から最終的には実社会での課題解決の実践までを段階的に行う仕組みになっております。4年次に行なわれる「プロジェクト型課題解決研究」では、企業等のパートナーとともに指導を行います。
- 指導教員は定期的に面談を実施し、学生自身が学修の状況を振り返り、学び続ける姿勢を養います。
3．学修成果の評価
- 試験・レポート・プレゼンテーション等に基づき、学修成果の到達度を厳格に評価します。
- 課題解決科目を主体とした演習系科目においてルーブリック評価を導入します。
- 4年間の学修成果は、3年次までの修得単位数に加え、「プロジェクト型課題解決研究」によって、総括的に評価を行います。
- 4年間の履修を通じて学生の生涯学修能力（自己主導型学修（Self Directed Learning）能力）を涵養するとともに、学習成果の可視化ならびに質保証を図るために、各科目とディプロマ・ポリシーの各項目の定量的対応関係ならびに各項目の達成度を定量的に示す「山口大学能力基盤型カリキュラムシステム（YU CoB CuS : Yamaguchi University Competency-Based Curricular System）」を全面的に採用します。