国立大学法人 山口大学

本学への寄付

理学部 数理科学科

 

 山口大学理学部では、次のことを目標とし、数理科学科、物理・情報科学科(物理学コース・情報科学コース)、化学科、生物学科、地球圏システム科学科(地域環境科学コース・環境物質科学コース)の5学科において、それぞれディプロマ・ポリシーとカリキュラム・ポリシーを掲げ教育を行っています。

  • 幅広い教養と自然科学分野の専門知識を身につける。
  • 物事に対し論理的な考察ができ、柔軟な発想ができる能力を身につける。
  • 基礎科学の分野に限らず、応用的な分野でも社会に貢献できる能力を身につける。

1.科目配置

  1. 全学共通教育科目における教養コア科目、英語科目、一般教養科目、専門基礎科目および専門科目である理学部理系基礎科目では、各自が高等学校までに得た知識・技能をもとに、汎用的技能、語学力、多文化・異文化に関する知識及び社会に出た後に最低限必要となる理系の基礎知識を身に付けます(DP1(2))。
  2. 1・2年次前期の「基礎セミナー」、「数理科学入門セミナー」、「数理科学基礎セミナー」では、能動的学修に必要となるコミュニケーション・スキルを学び、少人数体制での実践を通じてその重要性を学修します(DP2(1)、DP2(4))。
  3. 全学共通教育科目および理系学部共通科目の「データ科学と社会I・II」、「データサイエンス技術I・II」、「数理データサイエンス技術演習」では、ビックデータの活用に不可欠なデータサイエンスのリテラシーと、統計学、機械学習の基礎理論となる数学を実践的に学修します(DP1(3)、DP2(2)、DP2(3)、DP2(6))。
  4. 1・2 年次における専門必修科目「線形代数基礎I・II」、「線形代数学I・II」、「集合と位相I・II」、「微分積分学I・II・III」で、代数学、幾何学、解析学の基礎となる知識を体系的に身に付けます。また、データサイエンス専門応用科目でもある「データサイエンス応用」と「数理データサイエンス発展」では、数学の問題解決やビックデータの統計処理を題材としたプログラミングの基礎を身に付けます。さらに、希望者が選択可能な数理・情報エキスパートプログラムでは、物理・情報科学科の専門科目の受講によって、より専門的な数理・情報の知識とスキルを身に付けます。また、「現代数学展望」では、現在学んでいる基礎が、今後専門分野にどのように繋がっていくのか、また他分野でどのように応用されているのかを学修します(DP1(1)、DP1(2)、DP1(3)、DP2(3))。
  5. 3・4 年次における専門選択必修科目「代数学」、「幾何学」、「解析学」、「応用数理」、「情報数理」、「確率・統計」及び選択科目「代数学展開I・II」、「幾何学展開I・II」、「解析学展開I・II」、「応用・情報数理展開I・II」では、専門必修科目で身に付けた知識をさらに発展させ、より専門性の高い知識を身に付けます。数理・情報エキスパートプログラムでは、物理・情報科学科の専門科目でより高度で実践的な数理・情報の知識とスキルを身に付けます(DP1(1)、DP1(2)、DP1(3))。
  6. 3 年次後期からは研究室に所属し、教員の指導のもとで「数理科学発展セミナー」、「特別研究」を行います。より専門性の高い課題をこれまでの学修内容を統合的に用いて解決し、第三者にその過程を論理的に解説する総合的な学修経験によって、論理的思考、創造的思考、またより実践的なコミュニケーション・スキルを育みます。数理・情報エキスパートプログラムでは、数理科学科分野と情報科学分野の両教員の指導のもとで数学を情報分野に応用する分野横断的な「特別研究」を行います(DP2(5)、DP3、DP4)。
  7. 意欲の高い学生に対しては数理科学企画研究等の実習系科目を配置し、それまでに修得した知識・技能を応用する能力や、自ら学修計画を立て主体的な学びを実践しわかりやすくプレゼンテーションを行う能力を養います(DP4)。 

2.成績評価・授業改善 

  1. 講義及び演習系の科目は、科目ごとに設定された評価基準に従って、試験・レポート・授業や演習に取り組む姿勢を公正かつ厳格に評価します。
  2. 教員の指導のもとで取り組む「数理科学発展セミナー」、「特別研究」では、論理的思考、創造的思考、コミュニケーション・スキルの能力と達成度を、さらに提出された卒業論文の内容を公正かつ厳格に評価します。
  3. 実習科目では、設定した目標の達成度とともに、そこに至るまでの計画性、自主性、成果のプレゼンテーションを総合的に公正かつ厳格に評価します。
  4. 授業科目ごとに学生による授業アンケートを実施し、その結果に基づき授業方法の改善を行っていきます。

3.学生指導・学修支援

 定期的に面談を行い、主体的な学びを実践できるように履修指導を行います。特に、単位取得状況や成績評価指標(GPA)をもとにディプロマ・ポリシーの達成が困難な学生を早期に把握し、学生の学修方法、学修過程のあり方を具体的に指導します。

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