はじめまして。令和6年度4月より経済学部経済学科に着任いたしました前田直哉と申します。伝統ある山口大学に着任することができ、大変光栄です。また、山口市で平穏な日常生活を送ることもできていますので、非常にありがたく思っております。
　専門は国際金融論で、特に国際通貨論に関する研究を進めてきました。その研究のメインは、過去に登場した国際通貨体制を理論、歴史の両側面から考察するというものでした。近年は内生的貨幣供給論に関する研究が続々と発表され、学界内で注目を浴びています。この内生的貨幣供給論を国内面にとどめるのではなく、国際面も取り入れて、理論的に発展させることを考えた場合、新たにどのような視点が必要か、また内生的貨幣供給論に基づいて歴史的データで実証分析した場合、学界内で激しい論争が繰り広げられたものの、未解決のままである問題を解決できるのでないかというところに現在の関心があります。
　これまで複数の他大学で計15年間の教員生活を送ってきました。この経験を活かしつつ、新しいことも積極的に吸収して、経済学部生の皆さんに還元していきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。（経済学科・前田）