JICA青年研修「ICT推進によるDX実践」を実施しました
山口大学は、2025年1月22日から2月4日まで、2024年度JICA青年研修を実施しました。
この研修は、JICA(国際協力機構)中国センターとの委託契約に基づき、経済学部、教育・学生支援機構及び大学研究推進機構の教職員が、山口県、岩国市、山口市、宇部市、美祢市、萩市の6つの地方自治体の協力を得て行いました。
本研修の目的は、中央アジア地域各国の青年を研修員として受け入れ、日本の地方自治体におけるICT及びDX推進政策の現状、活用事例及び課題を学び、自国の開発課題の解決に向けた糸口を見出すとともに、日本の歴史と伝統文化、地域住民との触れ合いを通じて、日本と各国の友好を深めるものです。
研修の前半では、広島県東広島市にあるJICA中国センターで、本学の松野理事、三浦教授(特命)、寺地教授、湯浅准教授、高尾教務職員及び富本教授(特命)によるICT、DX関連の講義及びワークショップが行われたほか、広島平和記念資料館・平和記念公園を訪問しました。
後半は、山口県、岩国市、山口市、宇部市、美祢市及び萩市の協力の下、各地方自治体のデジタル化推進計画やDX推進に関する講義のほか、岩国市においては、「しごと交流・創業支援施設Class Biz」の視察、山口市においては、清掃工場及び不燃物中間処理センター等の施設、瑠璃光寺や菜香亭等の歴史的施設の視察が行われました。宇部市においては、「防災・減災対策とICTの活用」の説明の後、環境・防災・減災対応に重点を置いた宇部市新庁舎の視察を行い、美祢市においては、「美祢秋吉台ジオパーク」の説明及び秋吉台・秋芳洞の視察、萩市においては「まちじゅう博物館構想」の説明及び萩明倫学舎などの視察を行いました。
研修受講者は、歴史と伝統に育まれた豊かな文化及びICTと活用した市民への利便性やサービス向上への取り組みについて学び、ここで得られた知識と経験を自国のICTを活用したDXの推進に役立てたいと感想を述べていました。
今後も、これまでの経験を活かし、様々な国際交流を活発に行って参ります。(経済学部)