山口大学経済学部・経済学研究科 経済学部
人間社会科学研究科 経済学・経営学専攻

本学への寄付

医療・福祉経営コース(経済学研究科)第3回ワークショップ開催

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 山口大学大学院経済学研究科企業経営専攻医療・福祉経営コースは関係教員、コースの修了生、現役院生等の研究活動に関する情報交換の場として、ワークショップを毎年1回計画的に催し、そこでの参加者の研究発表、討論等を通じて、それぞれの研究と仕事に寄与することを期待しています。

 令和元年のワークショップは12月7日に経済学部の第一会議室にて行われ、関係教員、医療・福祉経営コースの修了生、現役の大学院生、山口大学東アジア研究科博士課程で医療福祉を研究している学生、医療・福祉経営コースの進学を目指している経済学部の研究生、計14人が参加しました。

 医療・福祉経営コース委員長の角田教授が司会し、特命教授の中田先生が挨拶の中で、国内・外の情勢を総括し、2025年問題に直面している日本は介護人材、看護人材がますます重要視され、現存の問題点への対策をできるだけ早く立てる必要があると指摘しました。
その後二人の修了生による研究報告が行われました。
まず、修了生である社会福祉法人くだまつ平成会の岩本昌樹さん(中央写真)が「タイ・ベトナムの介護マーケットとこれからの介護事業戦略」と題した報告を行いました。岩本さんが経営する社会福祉法人くだまつ平成会は日本国内事業だけではなく、タイとベトナムでも介護、リハビリ、介護人材育成事業を成功裏に展開しています。岩本さんの報告を通じて、参会者たちは日本の介護現場の問題点を再認識し、タイ、ベトナムの高齢化及び介護市場の現状、また日本介護事業者が持つ優位性を生かす事業戦略を共有することができました。

 続いて、修了生の大林由美子さん(右写真)が「中堅看護職員のリテンション・マネジメントに関する研究」と題した報告を行いました。看護人材が不足すると叫ばれている今、人材流出を防ぎ、組織の生産性を高める経営戦略としてリテンション・マネジメントが有用とされています。大林さんは中堅看護師のリテンション・マネジメントへの示唆を得るために、アンケート調査を行い、統計手法を用いて分析し、その報告で調査と分析の結果、今後の課題等について認識を参加者たちと共有しました。

 二つの報告の後、会場から多くの質問が出て、参加者たちがそれぞれ関心を持つ内容について報告者と充実した議論を交わすことができました。(医療・福祉経営コース・袁)

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