山口大学経済学部・経済学研究科 経済学部
経済学研究科

本学への寄付

経済学部の特色ある授業の紹介

トピックス

― 山根和明先生の「英会話」(アクティブ・ラーニング英会話クラス)―

おそらく日本で初めての英会話実践教室だと思いますが、このクラスの主役は学生たちです。教員は事前に日常必須表現、外国人に伝えたい日本の事象、観光案内表現などのプリントを音声付きで配布します。そして授業では最初の40分、ペアに別れてお互いに言い合ったり、質問し合ったりで、声を出して練習します(10分程度でペアを代えて3回行います)。
その間、ほとんど英語のみで会話しますが、日本の事象を教え合う練習の場合はHow do you say ‘Otoshi-dama’ in English?と言って相手に答えを言わせる形をとります。
このようにして40分はあっと言う間に経ってしまいます。そして、留学生7名が登場します。留学生1人に学生2~3人を割り当て、10分程度刻みでグループからグループへと移動させ、会話演習をします。留学生には事前に日本の事象についての質問や、家庭のこと、ふるさとの事、将来の夢などを質問するように言っておきます。こうして、残りの40分もあっという間に経ってしまうのです。そして、最後にはウクライナの悲劇を念頭にIMAGINE,Blowin’In the Windを全員で歌って授業を終えますが、1時間半中、学生たちは実に楽しく活発に英語でコミュニケーションをとります。歌だってみんな大声で歌いますよ。発音練習に歌は最高なのです。こうして、1学期で学生たちは簡単な会話ならだれでも堂々とできるようになります。「大学出ても英語が話せない!」を解消するのがこのクラスの最大の’売り’ですね!

・なぜ留学生に協力してもらうのが良いのか?
それはお互いが学生同士だから先生との会話と違ってすぐに仲良くなって、間違っても全然恥ずかしくないから、どんどん会話力が伸びるのです。このような事を同窓会の『鳳陽会』にお話ししたら、快く運営費の一部を拠出していただけることになり大いに感謝しています。

・実際にこの授業の受けている日本人学生の声
‐ 私が英会話クラスを受けての感想ですが、私は昨年の後期のはじめから今までの英会話クラスに休むことなく出席していますが、昨年と比べたら英会話力が段階的に向上したと思っています。具体的には、初めは自分の言いたいことが出てこず、言葉に詰まっていた段階から、今では多少のミスはあるものの、15分程度なら滞りなく会話を続けられるようになりました。例えば相手からの質問に答えて、今度は自分が相手に質問をするといった、会話のキャッチボールができるようになりました。
 もちろんこの授業以外にもオンライン英会話などを利用して英語学習をしているので、週一度の授業で会話力が格段に向上したとは言えないのですが、定期的に留学生や英会話の上達を目指す学生と会話をするので、とても良いモチベーションになっています。また山口だと、英語を話せる外国の方と英会話をするという機会はなかなか無いので、この授業のおかげで英会話の練習ができてとてもありがたく思っています。(3年生)

‐このコロナ禍で海外への渡航が難しい状況ですが、山口大学で留学生と触れ合うことでまるで海外に旅行をして、いろいろな価値観や文化を学んでいるような経験をすることができます。海外の人の考え方を学ぶことで私自身の人間力の向上にもつながりました。(1年生)

‐この講義を受ける前は、自分の英語力に自信がなく英会話の講義についていけるか不安でした。そこで、山根先生に相談したところ、どんなに英語力に自信がなくても自ら外国人と会話しようとする主体性を持っていればコミュニケーションは上手くいくというアドバイスを頂き、この講義の受講を決意しました。
 実際に受講してみると、留学生の方々がフレンドリーに話しかけてくださり、シャイな僕でもすぐに会話の輪に入ることができました。またこの講義は、テーマを決めて、それを基に学生が主体的に話を進めるという形になっており、どんなに拙い英語でも留学生の方々が話を理解しようと一生懸命に聞いてくださるので、話す側ものびのび話すことができます。
 自分が話したいことが相手に伝わり、相手がそれに共感してくれたときには、この上ない喜びと達成感を味わうことができるのもこの講義の魅力です。この講義を受講して本当に良かったです。(3年生)

Copyright © 山口大学経済学部・経済学研究科. All Rights Reserved.
TOP