山口大学教育学部 教育学部
教育学研究科

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初の試み!教育学選修全学勉強会を実施しました

初の試み!教育学選修全学勉強会を実施しました


2024年2月6日(火)、4年生は卒論、1〜3年生はテストやレポートで忙しい日々を乗り越えた、春休みの初日に教育学選修の1〜4年生を対象とした勉強会を実施しました。
1学年は約10人で、普段から他学年との交流も深い教育学選修ですが、課外活動としての勉強会という形で集まるのは、今回が初めての試みです。

この勉強会では、2つの取組みを実施しました。
まず、模擬授業の実践と「対話型」授業検討会です。
模擬授業とは、教師役の大学生が児童役の大学生を相手に模擬的に授業実践を行うものです。
教員養成課程では、各教科の模擬授業は必須の課題となってきます。
そして、模擬授業ののちにふりかえりを行うのですが、今回は「対話型」授業検討会に挑戦しました。
実際の学校現場でも行われる授業検討会では、授業の内容の良し悪しを評価する形で教師役へのアドバイスを行い、授業の手順や指導技術を学んでいくことが多いようです。
「対話型」模擬授業では教師役と児童役はフラットな関係で率直な感想から話し合う中で、対話を通して授業を行ううえでの考え方等を学んでいきます。

小学校3年生の算数「円と球」の模擬授業では、身近なボールや時計などから“丸いもの”と“円”の特徴を探しまとめていきながら、最後に円の定義を学ぶという授業実践を行いました。
その後の「対話型」授業検討会では、“丸いもの”と“円”の区別が少し難しいかも?という率直な感想から、どうアプローチすれば未知の「円」という定義の理解を促せるのか?という議論に発展しました。

小学校5年生の社会「日本の食料生産」の模擬授業では、日本の食料自給率が低いことに触れ、「食料自給率は高い方がよいのか/低い方がよいのか」ということをクラスで議論することで、食料生産について考える授業実践を行いました。
その後の「対話型」授業検討会では、「高い/低い」の二項対立となった授業展開についての意見から、授業展開の議論の構成について、社会の授業に限った話に留まることなく、深い視点から授業づくりについて話し合うことができました。

そして、もう一つの取組として、学級づくりについてみんなでざっくばらんに意見を交流する場をもちました。
春から実際に教壇に立つ4年生も多数いる中、「学級びらきってどうするの?」「係活動ってどうやって決める?」「学級目標はどうする?」「席替えってどんな風にする?」など学級づくりに関する様々なトピックについて話し合いました。
自身の学校生活を振り返ったり、実習で実際に目にした学級経営の方法を検討したりすることを通して、学級づくりに関するイメージを膨らませることができました。

初めて学生主体で自主的な勉強会を行いましたが、1~4年生の全学年で様々な意見を交流することができ、とても有意義な時間を過ごすことができました。今後も継続していきたいです!

(記事執筆:教育学選修3年 佐藤)
(文責:原田拓馬)

 

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