令和7年度「国際体験実習」を実施しました②(平和と開発編)
令和7年度「国際体験実習」を実施しました②(平和と開発編)
令和7年度「国際体験実習」を、2026年3月5日から16日にかけて、ベトナム(ハノイ)およびラオス(ビエンチャン)にて実施しました。
本実習は、国際理解選修の2・3年次生を対象とした隔年開講の専門科目です(他コース・選修からも参加可能)。本プログラムでは、大学でのワークショップや学校現場での教育実践に加え、現地の歴史・文化、および国際協力の現状を深く学ぶフィールドワークを重視しています。
JICAビエンチャン事務所での学習
ラオスにおいては、3月10日にJICAビエンチャン事務所を訪問し、日本の政府開発援助(ODA)が現地でどのように展開されているかを多角的に学びました。
まず、同事務所にて「不発弾処理組織能力強化プロジェクト」に従事されているJICA専門家の鷺谷大輔氏より、ラオスにおける不発弾撤去支援の現状とその解決のための人材育成についてご講演いただきました。

写真①:鷺谷氏によるプロジェクトの説明

写真②:田澤氏による援助事業全体の説明

写真③:クラスター爆弾が散布される様子の展示
■ 現地で得た「生きた知識」
参加学生たちは、植民地時代の東南アジアやベトナム戦争について、これまで教科書等を通じて学習してきました。しかし、現地で目にしたものは、単なる「暗記すべき知識」ではありません。
歴史は決して過去のものではなく、その痕跡や影響が現在進行形で社会の中に深く残されていること。そして、その課題に対して国際協力がどのように向き合っているか。これらは、単なる観光では決して辿り着けない、現地への訪問と対話があって初めて得られる「生きた知識」です。
■ 今後の展望
実習を終えた学生たちには、現地において肌で感じた「平和の尊さ」や「開発の難しさ」を、将来の学校現場でどのように子供たちに伝えていくか、という大きな課題が託されています。この貴重な経験を、現場での実践に結びつけることを期待しています。
参加学生の声
国際理解教育選修(卒業生)
ベトナム、ラオス研修にて、異文化を肌で感じ、現地の人たちとの交流から単なる旅行では気づけなかった彼/彼女らの価値観にも触れることができました。今も仲良くなった学生と交流が続いています。新たな世界を知る貴重な経験になりました。
展示されている処刑に使用された設備や拘束具などから、当時の厳しい統治の実態を知り、歴史の中で多くの人々が不自由な生活を強いられてきたことを実感した。今回は工事中で一部のみの見学だったが、それでも十分にこの場所が持つ意味を感じることができた。
国際理解教育選修(在学生)
この見学を通して、戦争や支配の歴史が人々の生活や尊厳に大きな影響を与えてきたことを学んだ。同時に、現在の平和な社会が当たり前ではなく、多くの犠牲や歴史の上に成り立っていることを改めて認識した。ホアロー収容所は過去の出来事を伝えるだけでなく、平和や人権の尊さ、公平で公正な社会の重要性について考えるきっかけとなる場所であり、これからの社会のあり方を考える上でも非常に意義のある訪問であった。
