国立大学法人 山口大学

本学への寄付

新年のご挨拶

令和5年1月4日
山口大学長 谷澤 幸生

 新年明けましておめでとうございます。

 昨年のクリスマス前後は、12月とは思えないたいへん寒い日が続きましたが、お正月は穏やかな気候となりました。皆様も良いお正月を過ごされたことと思います。
 昨年は2月にロシアによるウクライナ侵攻、米中の対立激化、7月には安倍元総理の銃撃、足下では新型コロナ感染症は完全には落ち着かず、物価・エネルギー費の高騰など、たいへんな状況にありました。今年はお正月の天候のように、好転して行くことを祈念したいと思います。

 先ほど、例年のように、乗福寺に、山口大学の開祖、上田鳳陽先生の墓参をし、山口大学の一層の発展と、学生、教職員一同の安全をお願いして参りました。

 さて、私は昨年4月に学長に就任し、はや、9ヶ月が過ぎました。
 年頭に当たって、まず、「明日の山口大学ビジョン2030」を策定し、先ほどHPに公表しましたことをお知らせします。
 昨年、私が学長に就任し、新しい体制がスタートすることから、また、第4期中期目標期間の初年度になることから、昨年1月から現在の執行部メンバーでビジョンの策定に着手し、夏頃には教職員、学生の皆さんからのパブリックコメントもお寄せいただき、それを参考に改訂を加えて、このほど完成しました。

 今回の「明日の山口大学ビジョン2030」は、教育、研究、地域、ダイバーシティ、経営のそれぞれの面から、2030年を見据えて、あるいはさらにその先を見つめながら、指針となるべきものをまとめました。
 「明日の山口大学ビジョン2030」では、中心的な目標として、「知の創造としなやかな人材の育成により、地域に・世界に貢献する山口大学」を掲げました。冒頭に「知の創造」をあえて挙げたのは、「研究を推進する」という、あらためての決意を込めています。大学、特に地方国立大学を取り巻く環境は厳しくなる一方ですが、その中であえて、「研究をしてこそ大学」との思いを強く持っています。
 また、このビジョンをお読みいただくと、全体を通して、「しなやかに」という言葉が繰り返し出てきます。高度に情報化されたSociety 5.0の到来、デジタルトランスフォーメーションや地球温暖化への対応など、世の中はどんどん変わっています。その変化に対応するためには、「しなやかさ」が重要だと思うのです。
 この「しなやか」に込められた意図ですが、例えば、しなやか、からイメージされる竹は、外部の変化に応じて形を変え、曲がるけれども折れず、強い回復力を持ち、広く根を張って簡単には倒れません。鋼とは違う意味での強さがあります。そのように、絶え間なく変化する世の中にあって、その変化を敏感に感じ取って対応し、未来を切り拓き、前に進んで行くためには、このしなやかさが重要であると思います。場合によっては、「したたかさ」、「レジリエンス」と読み替えることができるかもしれません。しなやかな教育により、世の中から求められる、新しい世の中を切り拓いてゆく「しなやかな人材」を育成します。同時に、研究・地域・ダイバーシティ・経営の全てに「しなやか」に対応し、しなやかに進めてゆきたいと思います。
 <知の創造としなやかな人材の育成により地域に・世界に貢献する山口大学>を2030年に向けて実現してゆきたいと思います。

 今回の「明日の山口大学ビジョン2030」にはイラストレーションがついています。これは、ビジョンについてパブリックコメントを求めた際に、国際総合科学部の公認サークルであるS!GNALの皆さんから、ビジョンの作成に対する協力の申し出があったことがきっかけになりました。私や、それぞれの部分を担当する副学長が、学生に向かってビジョンの意図するところ、目標を説明し、ディスカッションをしました。その過程、内容を「グラフィックレコーディング」の手法でまとめて図示化したのがこのイラストレーションです。ビジョンを学生目線で解釈し、イラストに表現してくれています。おかげで分かりやすく、親しみやすいものになりました。
 「明日の山口大学ビジョン2030」は、それぞれの領域について、ビジョン、重点戦略、主要施策で構成されています。これらを着実に実行することで、ビジョンを実現して行きたいと考えています。
 「明日の山口大学ビジョン2030」の詳細はHPで公開していますので、是非、ご覧いただきたいと思います。

明日の山口大学ビジョン2030

https://www.yamaguchi-u.ac.jp/info/university_vision/

 

 山口大学の可能性に向かって、大いにチャレンジしましょう。大学をよくするための提案は何でも前向きに検討します。是非、私たちに伝えてください。ちょっと無理ではないか、と思うようなことに、果敢にチャレンジしてゆきたいと思います。
 うさぎ(兎)は古くから月の使者として愛され、その姿や形から温順・平和の守りであるとともに、悪運から逃れる力があると言い伝えられているそうです。兎の年、全ての悪運から免れ、世界に平和が回復し、そして山口大学が大きく飛躍する年にしたいと思います。
 皆様、今年もどうぞよろしくお願いします。

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