研究者倫理綱領

山口大学は、価値観の多様化する時代にあっても、現代における研究者の責務が公共利益の増進にあることを確信する。また、学術研究が人類共通の資産として蓄積される事実を踏まえ、研究の過程と成果に責任を負う。
山口大学は、研究者の責務を充分に果たしていく決意を込めて、ここに倫理綱領を制定し、これを遵守することを誓う。

研究者の使命

研究者の使命は真理の探究にあり、公共の福祉と利益への貢献にある。研究者はいかなる学問領域にあっても個人の利益のみを追求してはならず、自らの立場を絶えず確認し、社会の付託に応えるために研究者としてのモラルから逸脱してはならない。
山口大学の研究者は、研究不正を厳しく戒め、日常の研究活動のなかで誤解を招くことがないよう、徹底した自己管理に意を用いなければならない。

研究者の目標

研究者の究極的目標は、人類の平和と幸福にある。そのために研究者は、いかなる権力や権威にも迎合してはならない。研究者は自らの責任を深く認識し、研究や学問の自由を堅持するとともに、その研究成果の普及に努めなければならない。
研究者の役割は重大である。公明正大な研究活動こそが、人類の平和と幸福に寄与する。山口大学の研究者は、その目標を達成するために常に自己研鑽に努めるものである。