国立大学法人 山口大学

本学への寄付

「人と移動研究推進体」セミナーを開催しました

 

 12月18日(日)、山口市情報芸術センター(YCAM)において山口大学「人と移動研究推進体」セミナーを開催し、対面会場・オンライン会場合わせて約30人が参加しました。 
 今回のセミナーは「人の移動と芸術」をテーマとして開催し、セミナー前半では、研究推進体メンバーの本学国際総合科学部藤原まみ准教授が「跨境と文学」と題した講演を行い、<帰化>を視座にして、ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と李良枝の境界を跨いだ揺れ動きの表象について報告しました。続いて、米国在住のインディペンデント・キュレーター原田真千子氏が「米国における日本のディアスポラアート」について、各アーティストの作品を紹介すると共に、アーティスト自身のバックグラウンドと作品との関連性についても詳細な解説を行いました。
 セミナー後半には、菊屋吉生本学名誉教授の進行のもと、講演者や参加者が前半の講演を踏まえたディスカッションや質疑応答を行い、国境を越えた(跨いだ)者たちの、自己の苦しみ・葛藤を表現する手段としての芸術活動に思いを馳せながら、「人の移動と芸術」に関する理解を深めました。
 山口大学研究推進体「人と移動研究推進体」は、移民、難民、観光、交通、感染症など、様々な「人と移動」に関する事象を学際的に研究し、山口県の人と移動に関連する有形・無形の歴史的社会的資産を包括的かつ多角的に捉える研究プロジェクトです。
 次回は、国を越えた人の移動がもたらす自然環境の変化を、生命科学の観点から紹介し考察するセミナーを予定しております。是非ご期待ください。

 

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