国立大学法人 山口大学

本学への寄付

山口県立防府高校の「SDGsに関連した総合的な探究の時間」を支援するために出前講義を実施しました

 

 2023年9月25日(月)の午後、山口県立防府高校の「SDGsに関連した総合的な探究の時間」を支援するために、昨年度に引き続き、本学の教職員13名が出前講義を実施しました。

講師名

所 属 職 名 氏 名
大学院創成科学研究科(農学系学域) 教授(特命) 山田 守
大学院創成科学研究科(農学系学域) 准教授 種市 豊
大学院創成科学研究科(理学系学域) 教授 太田 岳洋
国際総合科学部 教授 杉井 学
教育学部 講師 原田 拓馬
大学院医学系研究科(保健学専攻) 准教授 戸部 郁代
大学院医学系研究科(保健学専攻) 助教 稲光 正子
大学院創成科学研究科(工学系学域) 教授 関根 雅彦
大学院創成科学研究科(工学系学域) 教授 山本 浩一
経済学部 教授 大岩 隆明
経済学部 教授(特命) 富本 幾文
【職員】
施設環境部施設企画課 鳥越 薫 副課長
総務企画部地域連携課 地域連携係長
 講義では、最初に生徒がグループ毎に、それぞれの選択したSDGsの各ゴールに関連した課題(問題意識)と、何故その課題に着目したのか、これまでの探究活動の内容、また今後、どのように活動を展開する予定か、などの点について発表を行い、担当した講師からコメントや指導を受けました。昨年度に比べて、今年度は夏休み期間中を有効に活用し、総合的な探究の内容に深化が伺われました。
  • 関根教授の講義

 発表のあった5件のうち4件が海洋プラスチックごみに関連するもので、生徒方の関心の高さが伺えました。しかし、リサーチ・クエスチョン(RQ)の大きなものが多く、また現在も精力的に研究が進められているテーマであり、学術論文まで目を通す必要がありそうなものでした。そのため、関根教授からは、まず広く周辺の公開情報を集めた上で、グループ討論を通じてリサーチ・クエスチョンを絞り込んだ方が良いとの指導がありました。特に、海のゴミが生物に与える影響を調べたいというグループについては、研究者にとってもホットな話題であり、自動翻訳や生成AIを駆使して英語論文の要旨や結論を読んで整理するだけでも価値があるとのコメントがありました。

  • 太田教授の講義

 環境をテーマとしたグループの地震災害に対する防災意識のアンケート調査が特に印象的なものでした。対象数が少ないながらも興味深いアンケート項目もあり、今後予定している対象数を増やしての結果に興味が持たれるとのコメントがありました。

  • 山本教授の講義

 自ら設定したリサーチ・クエスチョンに対して、オンライン・アンケート作成・管理ソフトを活用して、大学生から中学生程度まで広くアンケートを行い、その上で当該リサーチ・クエスチョンに対する独立性検定を用いて証明しようとするグループがあり、大変意義深い試みであるとのコメントがありました。

 これらの指導・コメントを受けて、防府高校の生徒たちは年度末の成果発表会に向けて、さらに探究活動を深めていく予定です。

 本学は、今回の防府高校をはじめ宇部中央高校など、県内の高校学校等に対してSDGsに関連した総合的な探究の時間に支援する出前講義を続けています。今後も地域の高校などからの要請に積極的に応えて参ります。

 

 


TOP